心を配る


概要→倒れた横澤さんに心配して怒鳴る桐嶋さん









簡潔に言えば、俺、横澤隆史は倒れた。

熱と、少し過度の過労で。

いや、それ事態はどうだって良い。
問題なのは、今目の前の現状だ。








目覚めた瞬間に飛び込んできたのは、桐嶋さんの心配そうな、どこか怒ってそうなそんな顔。

「こんの、バカが!!」

ホッとしたような桐嶋さんがため息を吐くと、そのままキッと目をつり上げて俺を怒鳴った。

「なっ…」

目覚めたばかりの病人に向かってそれはないだろうと、俺が顔を上げれば、余計に怒声が降って来る。

「俺は言ったはずだぞ!?今日は休め、無理するな、具合が悪くなったら直ぐ俺に、誰かに言えって!何で倒れるまで誰にも何も言わない!?」

「仕方がないだろう!!こっちは、これでもかなり仕事内容変更してだな…って、桐嶋さん?」

俺が、暴れ熊の異名の元になるいつもの調子で返せば、桐嶋さんは本当に安心したように俺を抱き締めてきた。「なぁ、どうしたんだよアンタ?何か変だぞ?」

桐嶋さんは、少しの沈黙の後、溜めていた息を吐き出した。

「……心配した。もう、こんなこと止めてくれ」

そんな様子を見て、俺ははっと、桐嶋さんの前の奥さんを思い出した。

「ぁ…その、悪かった。次からは、気を付ける」

「そうしてくれ」

俺は、安堵してる桐嶋さんを見て、少し、後悔したことは言うまでもない。

end



おまけ


「あ?桐嶋さん、アンタ顔赤いけど、どうした?」

「いや、…こんな余裕ない姿見られて恥ずかしいって言うのか…」

口許に手を当てて顔を少し隠してる桐嶋さんを見ると、あぁこの人にも、感情的になる部分が有るんだと愛しく感じ、自然に笑顔になれた。

「……なに笑ってんだ、横澤?」

「きり、しまさん?」

「今夜、おまえ泊まりね」

「はぁ!?」

「病人相手とかもういいや、ひよもいないし、フルコースね」

「ちょっ、まっ、」

いっ、イヤだぁあああああ―――――!!!

終わり。

一番初めに書いた桐横。まだ、ガラケで更新してた時代ですな。

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