シトラス家
11世紀まで家系を遡ることが出来る魔法族。18世紀以降は記録上は純血の一門。代々スリザリンの生徒を輩出してきた。エゴイストな一族で、愛するモノに出会ってはじめて献身を覚え、思いやりや優しさに溢れる真人間になる。
古来よりマグルから富を搾取してきた家で、特に帝国主義時代に最も儲けた。「マグル界は魔法界の植民地だ」と考えている。
◇歴史
祖先は11世紀〜12世紀頃イングランドに根付いたヴァイキング・ノルマン人。一部の親族はシチリア島へ流れた。
・17世紀
…大航海時代はマグルに混じって海賊行為を行う者がいた。シトラス家の船では壊血病による死者が出ず、魔女疑惑をかけられた事がある。実際は魔法ではなく持参したレモンのちから。メタネタとしてシトラス家の男児はイギリスの海賊・海軍軍人の名前から名付けられる。
…魔女狩りが活発化する以前は、純血以外の血も家に取り入れていた。1690年代に国際魔法使い機密保持法が制定されて以降、マグル生まれ及び半純血を家に迎え入れた「記録は」ない。
・18世紀
…紅茶販売のルートを確保し、事業を展開し始める。紅茶を富の象徴としてマグルの王侯貴族に高値で売る一方、魔法界の流通ルートを利用し安価に仕入れ、詐欺的に富を蓄えた。すぐに魔法界の法律で禁止されてしまう。その後は合法の範囲内で経営している。魔法族向けには通常の紅茶とは別に、色と味の変わる紅茶も販売。ゲテモノ味を含む
・19世紀
…壊血病の特効薬としてレモンが正式に認められ、海軍で需要が高まった。趣味で栽培していた屋敷のレモンを増産し、輸入品を加工したと偽ってレモンジュースを納品。巨額の富を蓄えた。が、のちに魔法界の法律で禁止された。シトラス懲りない。
・20世紀
…1930年代に出版された『純血一族一覧』の著者とされるカンタンケラス・ノットと、当時のシトラス家当主は仲がすこぶる悪かったとの噂がある。
…1970年代の闇の帝王の活動は、当主ウィリアムが資金援助というかたちで間接的に後援した。頑として死喰い人にならなかった。理由は自身の信条と手段が違うことと、妻の隠された思想を慮ってのこと。
◇家の構造
・レモン畑
屋敷の南東側にあるレモン畑。本来イギリスの冬の寒さではレモンが育たないため、魔法で気温管理をしている。魔法で隠蔽しておりマグルからは霧深い鬱蒼とした森に見える。
・オランジェリー(温室)
1680年頃に建設した固定式大型温室。柑橘類が富の象徴とみなされ始めたので、自家製レモンをマグルに見せびらかしたかった。構造はマグルの邸宅と同様。バロック様式で南側に大きなアーチ状の窓が嵌められた。90年代には機密保持法が制定されマグルから距離をとったため、マグルとの社交用に使ったのはわずか10年程度。シトラスがっかり。
・コンサバトリー(温室)
19世紀、当時の夫人の希望により新調した温室。代々夫人が管理するべきものだが、当代夫人ヘンルーダが開放的な空間を嫌い、いまは主無しの状態。アザミの花が茂っている。最低限の手入れは屋敷僕妖精が行っている。
・中庭…長女アロアが占拠し改造している庭
・書斎…当主ウィリアムの部屋。隠し部屋有り
・図書室…長男ハウエルが好んだ場所。タバコ臭い
・寝室…伝統に則り夫婦の寝室は別。
・その他…広間、応接間、居間、子どもの部屋、池
・地下
元牢屋現倉庫、魔法薬の調合室、厨房、薬草置き場など。牢屋の奥には骨董品や宝飾品、魔法道具や人骨が雑に置いてある。
◇家の言い伝えや慣習
・記念樹:男が産まれると、屋敷の南東側にレモンの木を植える慣習がある。様々な願いが込められているが、一番は「放浪癖のある一族のうちせめて跡取りだけは家に根付くように」という願いがあるという。当代の跡取りハウエルは願いもむなしく失踪した。
・呪い:先祖が、ヴァイキング活動中に怪しい宝箱を開け「子孫は皆水死する」という呪いにかかった。呪いの宝箱には警告文が刻まれていたにもかかわらず、ご先祖様は「いつかみんな死ぬのだから死因が定まるくらい些末事であろう」と判断して開けた。1000年前から自分勝手。
テヘランの死神のように逃れようと足掻いた先で死が待っているため、シトラス家は水泳技術を子どもにたっぷり教えこんだあとは、特に避けることなく水遊びをする。屋敷内には池もある。呪われてから10世紀近く経った現在は、呪いも薄れてきたのか「水難事故で死ぬことが多い」くらいになってきた。
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