星空ループ
尾形と付き合っていると言う女が明治にトリップしてきた話
《注意事項》
*金カム初心者の見切り発車
*原作尾形の死にメンタルやられ、何とか主とイチャコラさせれないかと妄想故の自己満
* 原作沿いではないご都合主義
*キャラ名借りた雰囲気小説
*キャラ崩壊、口調迷子、捏造多い
*視点がころころ変わる
*なんでも許せる人向けです。
*好き勝手に書き散らしているので合わない人はブラウザ閉じて下さい。
主がアホの子に思えなくもないです……。
まだ名前変換ないです。
∞----------------------------𓏲𓎨ෆ ̖́-
満月の夜、御伽噺では人狼が満月の夜に変身するなんてことがあるらしい。
その日、私は不意に外へと目を向けた。
何となく窓を開けると、生温い風が頬を撫でた。辺りは静寂に包まれていて、時折野良犬が遠吠えをしているのが聞こえる。
「……何してる?」
「ん、満月だなぁって眺めてた」
「ふぅん」
満月だなぁ、とぼんやり眺めているとお風呂から上がってきた百ちゃんが背後から私を抱き締めて肩に顎を置いた。ぐりぐりと頬に顔を擦り付けてくる百ちゃんは猫のようで可愛い。
頬に当たる百ちゃんの髪が擽ったいのと可愛いのとでくすりと笑うと、む、としたのが気配で分かる。百ちゃんを背中に貼り付けたまま頭を撫でると機嫌を直した百ちゃんが窓を閉めて、ベッドへと押してきた。
百ちゃんにされるがままベッドに入ると、百ちゃんは私の上に跨った。ぺろりと唇を舐める百ちゃんの顔が、カーテンの隙間から差し込む月明かりに照らされて妖艶だった。急に照れ臭くなって茶化すと、百ちゃんは怒るでもなく、ふ、と吐息混じりに笑った。
「百ちゃんが猫から狼に変身したぁ」
「阿呆。優しくしてやらんぞ」
「それは困る」
「ははぁ、お前激しい方が好きだもんなぁ?」
「ぅっ、」
日本人は月に対して、《朧月夜》のような伝統的な風情あふれる情景だったり月に住むうさぎ、かぐや姫など、ロマンチックなイメージを持っていると言われている。
その一方で満月の光は人の心を狂わせるという言い伝えもある。
私はどちらかと言えば後者のイメージの方が強い。だからって訳でもないけど、そわそわすると言うか、いつもより気持ちが高ぶっていた気がしなくもない。
そしてそれは百ちゃんもそうだったんじゃなかろうか。
風もない静寂に包まれた夜だった。見上げれば空一面に広がる星が煌めいている。星なんぞに興味も風情を感じることもない。何となしに見上げただけだった。
キン、と周りの音が一瞬聞こえなくなり、耳鳴りのようなものに一瞬顔を顰めた瞬間だった。
どさ、と物音と共に腹部に圧迫感を感じ、視線を落とす。
「「「「は?」」」」
その場にいた全員から漏れた声。そこには意味が分からないという感情が篭っていた。現に、俺も何が起こったのか理解が出来なかった。
どこからともなく、人間が現れたのだ。
「おい」
「んぅ……」
「起きろ」
そいつの肩を掴んでやや乱暴に揺さぶると、そいつは身動ぎ眉間に皺を寄せ唸った。唸りたいのはこっちだ。蹴り飛ばしても良かったが、何故かそうしなかった。
「うー…百ちゃん、何?」
「……は、」
女は目を瞬かせながら身を起こした。杉元達が警戒して見ているが、女はまだ夜じゃん、と欠伸一つして再び腰に抱き着いてきた。
俺は訳が分からず、は、と言葉にならない声が漏れた。何だこいつは。
再び、今度は遠慮なく叩き起すと、女は頭を撫でながら不満げに唇を尖らせた。
ばしっと頭頂部に衝撃を受けて渋々目を覚ました。起こすにしたってもっと優しく出来ないものかね。こちとら散々啼かされて寝不足なのだ。
ぶすっとした顔をして身を起こすと、百ちゃんがいつの間にか着替えていて、首を傾げる。
「「……」」
暫く見つめ合った後、先に口を開いたのは私の方だった。
「百ちゃん、何その格好。コスプレ?」
「あ"?何だお前は」
「え、何怒ってんの」
「突然変な女が現れたら誰でもそうなるだろうが」
「ひどっ、さっきまでにゃんにゃんしてたのにその態度なに……」
射殺さんばかりの鋭い視線を向けられ、肩を竦める。コスプレがしたいならそう言えばいいのに、そんな怒ること?と首を傾げる。
そういう設定で来てるのか?と思ったけど、ちょっと怖いし何なら百ちゃんに変な女って言われて泣ける。
にゃんにゃんって何だ、とぎゅっと眉間に皺を寄せた百ちゃんに言われて、え、それ私に言わせる?恥ずかしいんだけど。
「さっきまで盛り上がってたじゃん」
「何を」
「え、んん…んー」
言葉を濁して言うと、じゃき、と音がして視線を落とすとその手に猟銃が持たれていた。え、何か本格的過ぎて引くわ。軍人百ちゃんが本格的にその世界に入ってるし、でも言わなきゃ視線が痛すぎるし、こほん、と咳払いして。
「3回ほど交合いました!」
びしっと敬礼して声を張り上げると、傍らでぶふーっと吹き出す音が聞こえた。目の前の百ちゃんは固まってしまった。
漸く周りに人がいることに気付く。何なら家の中じゃない。……いやいや、本格的すぎん?
キャンプにでも連れて来られたかな?
百ちゃんしか見えてなくて言ってしまったけど、かなり恥ずかしいよな。頬に熱が集中する。
「えっと、どういうこと?尾形ちゃんのこと知ってるの?」
「まぁ、恋人なんで。てか付き合ってるの知ってるでしょ」
「…………は?」
何を言ってるんだ、と視線をそちらに向ければ、今まで固まってた百ちゃんが『は?』ってやっと反応を示した。
いや、何なの一体。えーん。
話が噛み合わない気がしてならない。私はこの時、明治時代にトリップしてきたことに全く気付いていなかった。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
《後書きという名の言い訳》
尾形さんと恋人同士だと言う主が明治にトリップした、思いつきで書いた話でした。
若干主が頭の緩い子に見える|q •ㅿ•̀ )
尾形さんが成りきってると思ってちょっと泣きそうな主。主は尾形さんと輪廻転生してて前世のことも覚えてるけど、この世界線はまた違った明治時代で尾形さんや杉元一行は主のこと全く知らない。
恋人が(別軸だから同姓同名の別人になるのか)素っ気なくてちょっと辛い。でもこの世界に来たのには何か意味があるんじゃないかって思って尾形さんに祝福を与える話……にしたかったんです。