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【-EPISODE MARIA-】

▽2019/04/27(Sat)
あの時、私の心が死んだ

思い出して文章にするのも辛いですが、強くなるために乗り越えなきゃいけない過去。

逃げちゃ駄目。

でも事細かく掘り起こすのは苦痛。だから要所要所で。



あれは私がまだ小学生の頃、塾からの帰り道。
周りは街灯も少なく人通りもない暗い夜道。

帰りが遅くなった私は一人で帰路についていました。
近道しようと公園の中を横切ろうと思い静かな公園を歩いていました。
夜の公園は昼間とは違い、恐ろしく静寂に包まれていました。
自分の足音でさえ砂利道に響いて背筋がゾワゾワするのを感じていました。
そんなに広くはない公園の出口付近に差し掛かった辺り、それは起きてしまいました。



いきなり口を押さえられ、腕を強引に引っ張られ、藪の中へと連れ込まれました。
私は一瞬、何が何だか理解できず、相手の力ずくのされるがまま抵抗もできませんでした。

周りは暗いため、相手の顔も見えず、最初は誰か友達が悪ふざけでからかっているのかとも思いましたが、力が半端なく強すぎて、子供ではないと確信しました。

かと言って、見ず知らずの大人の訳もない、という思い込みもあり、私はただ怖くて恐くて震えていました。
今、自分に起きている状況が全く理解できませんでした。

もしかしたら幽霊?とも現実逃避のような感覚もあったかも知れません。
それくらい訳が分かりませんでした。

相手の顔も見えず、息の荒い呼吸、身動きできない圧倒的な腕力、たまに漏れて聞こえてくる声を殺した低い声。

私は声をあげて身体をよじり抵抗するも、口を押さえられ、顔を殴られ、腹を殴られ、頭を打ち付けられ、抵抗する意志が消えました。

大人しくなった私に対して男は
「静かにしてれば何もしないんだ」
「いい子だ、いい子だ」
と言いながら私に覆い被さり無理やりキスをしてきました。

私は涙がスーっと流れ落ちるのを感じていました。

荒い呼吸、臭い口臭、臭い身体、腐ったような頭皮のにおい、汗ばんだ生身の肌が引っ付く感触。

どれもこれも気持ち悪く、この時が早く過ぎ去るのを待つしかありませんでした。

上半身の服を脱がされ、下半身の服を脱がされ、下着を剥がされ、そこから私の記憶はありません。



どれくらい時が経ったのでしょうか?

私は泣きじゃくっていました。
何をどうされたのか、何も分かりませんでした。
自分に恥じていました。
こんな恥ずべき事をされた自分に嫌悪していました。
もう、生きていられない。
こんな事、誰にも言えない、親にも言えない。
自分が気持ち悪くて、気持ち悪くて死のうと思いました。



仰向けで見上げた月は、いつものように静かに明るく輝いていました。



私は泣きながら、散らばった服を着て公園内をフラフラと歩き出しました。

途中で警察官に声をかけられパトカーで保護されました。
どなたかが通報してくれたのでしょうか?

被害聴取は女性の刑事さんが対応してくれました。喋りたくないかもしれないけど犯人を捕まえる為、と言っていましたが私は正直どうでもよかったのです。

だって死ぬつもりだったから。

署内で両親と面会した時、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
私の死にたい気持ちを思いとどめさせてくれたのは両親の[愛]でした。

母親は泣いて抱きしめてくれました。父親も優しく抱きしめてくれて「絶対犯人を許さない」と固く誓ってくれました。

でも私は内心思っていました。
「私、汚れちゃったから触らないで、私、きたないよ」



この時から、私の心が死んだ。私の何かが弾けた。私の何かが壊れた。



そして今現在に至る。以上。




なお、犯人は近くに住む40代の男、現場に残っていた体液のDNAが証拠となり起訴され現在も刑務所に収監中。







category:強姦/暴行/猥褻/脅迫
タグ: 強姦 暴行 壊れた
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