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【-EPISODE MARIA-】
▽2019/04/30(Tue)

自分を変えたくて、アイドルに憧れてアイドルになりたくて、たくさんのオーディションに履歴書を出しても一次書類審査で落とされて、それでも諦めきれなくて、実際にオーディション会場に足を運んで参加してもやっぱり不合格で、「もうどうしようかな?」と心が折れかけて諦めかけて挑んだ最後のオーディション。
当時の自分に出来る精一杯のパフォーマンスを出したあの日。
歌って踊って、でも全然アピールできなくて撃沈したあの日。
自己紹介の時でも何の工夫もなく淡々と名前、年齢、趣味などを言うだけで余裕がなかったあの日。
無表情の中にも鋭い眼差しで審査する数名の大人たちや、同じくオーディションに参加しているたくさんの子たちの瞳。
今でも覚えてる。とても怖かった。
声が震えた。足が震えた。マイクを持つ手が震えた。
最後に「ありがとうございました」と一礼して会場を後にして帰路の途中。
「もうダメだ…」意気消沈して涙をこらえて帰った帰り道。
これでダメならもう諦めようと心に違って合否の電話を待った数日間。
一週間たっても連絡もなく、二週間たってもやっぱり連絡なく、三週間たっても何の音沙汰もなく、「もう記憶にも残らないくらい忘れられてるんだな」と諦めて、気持ちの整理と切り替えに戸惑いながら喪失感と過ごしたあの時。
その間、最後の最期の悪あがきで「もしかしたら街で声をかけられるかもしれない」と不確かな期待を胸に、用も無いのに街をウロウロしてみたけど、やっぱり声などかかる筈もなく、「もうこれで終り、終り、完全に終り」「自分はこんなもん」と自分に言い聞かせ、ある意味ふっ切れた帰り道。
家に帰ったら、お母さんから「オーディションの時の電話きてたよ。連絡してみたら…」と一声。
「なんだろう?いまさら」
一ヶ月以上も経っていたので「どうせ不合格だろうし、会場に忘れ物でもしたかな」良くても「もう一回オーディション受けてみませんか?」くらいの電話にしか思っていなかったので特別に連絡しようとも思わなかった。
その夜、いろいろな事を考えた。
「電話の内容ってなんだろう?」
それだけが頭の中でグルグル回りだしてなかなか寝つけなかった。
だってもう自分としては心の中で、「アイドルになりたい」という夢がふっ切れてるわけだから。
後日、やっぱり電話の内容が気になるので、変な期待をせずに、それでも心の片隅でどこか淡い期待を持って、恐る恐るオーディション主宰会社へ電話してみたけど、担当者が不在との事でいきなり出鼻をくじかれる。
「な〜んだ!」
自分だけが盛り上がっても世間は「こんなもん」
その時はそれで終り。
私は電話が超苦手なので、また自分から電話するには億劫だった。
二、三日放置して、「このままフェードアウトかな?」と思った矢先、学校から帰ってきたらまたしてもお母さんから「オーディションの電話あったよ」と一言。
なぜこうもタイミングがずれる?
もうグダグダしたくなかったので覚悟を決めてその場で電話してみた。
そしたら担当者と代わるとの事。
ドキドキ!
担当者「もしもしお待たせしました。マリアさんですか?」
マリア「あっ…はい…」
担当者「私、担当者の○○○と申します。この間のオーディションの件ですがもし良かったらウチのアカデミーに参加してみませんか?」
マリア「あっ…はい…」
[あれ?合格の電話ではないんかい?](心の声)
担当者「まだどちらのプロダクションとも契約してませんよね?」
マリア「あっ…はい…」
担当者「であれば私どもの主宰している芸能アカデミーで歌やダンスを学んでみませんか?その気があればですが」
マリア「あっ…はい…」
担当者「では都合のいい日、例えば○月○日に会社の方へ来ていただけますか?見学も兼ねて契約のサインをね。ご両親もご一緒にどうぞ」
マリア「あっ…はい…」
その後、お母さんに電話を変わってもらって何やら説明を受けていました。
こうやって紆余曲折を経て、いま私が、小さなプロダクションではありますが、アイドルとして契約できた事、アイドルとして夢を見れた事、アイドルとしていつか必ずデビューする事を胸に誓い、誰からも認められるアイドル目指して日々レッスン受けています。
あの日、あの時、あの場所で私がいなかったら今の私もいませんでした。
それにしてもなぜ一ヶ月以上も合否の連絡がかかったのか?
契約の時に聞いてみたら、本当は不合格で( ´△`)、合格にする予定だった子が辞退したので、だったら私を含め何人かの子たちにもう一度チャンスを、という事でした。
結局、何人かの呼ばれた子たちも一緒にアイドルとして契約できたんですけどね。
まぁ、終りよければ全て良しかな。
最後の最期に私を拾ってくれた、業界でも小さな小さなプロダクション。
捨てる神あれば拾う神あり。
私はいつか恩返しをしなければいけない。報いなければいけない。
そう固く誓ったあの日は今でも忘れない。
category:アイドル活動/夢/目標
タグ:
オーディション 審査 プロダクション
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