マレ白1900日記念
誕生日を迎える毎に祝われるのは気分が良かった。その場には家族がいて、僕自身がいる。その確証がそこには存在していたから。でも、祝う理由はずっと分からない。嬉しいから?祝うべきことだから?義務だから?無駄に積み重ねてきた歳はそれをより不可思議にさせていくもので、僕にとってどうでもいいことになっていく。だってこんなに考えて分からないのだ、無視するのが一番いい。僕が生きてきて分かっていること。だけど、だけど。やっと分かった。目の前で一本一本蝋燭を丁寧に立てて、倒れないように慌てて止めるかと思いきや、蝋燭が止まるとにこやかに笑ってコロコロと変わる表情に僕は笑うしかない。僕が生きてきた百数年は無駄だっただろうか。……そんなことはないだろうけど、その百数年で考えても答えが出なかったことをヒトの子は現れるだけでその存在だけで証明してみせてしまった。いや……。そうだな、僕がその百数年を飽きること無く生きていたからこそお前に会えているのか。「ねえマレウス!全部立った!」
僕の魔法で蝋燭に火を灯してやろう。……そうは思ったが加減が難しくて蝋燭はケーキの中に溶け込んでいった。どちらもダメになるなんて。ヒトの子はそんな状況でもあるのにまた笑う。
何が面白いんだ?僕は失敗したというのに。面白おかしくて、と腹を抱えて笑うヒトの子を見ていて悪い気はしなかった。
……こういう気持ちだったのか、リリアたちは。やっと僕は家族の気持ちに踏み入れられたような気がする。