基地の西側の敵を片っ端からぶっ潰していく。幾つかぶっ潰してた頃トリオン兵の中から見たこと無い新型が出てきた。
「見たこと無いやつだなこれ……」
『名前無事!?』
「瀬尾ちゃん?無事だけど」
『新型トリオン兵に出くわしたら気をつけて。そいつはトリガー使い捕獲用のラービットだ』
「ああ了解。今目の前に居るわ」
『アイビス弾くくらい装甲硬いから気を抜いてると喰われるぞ』
「それは凍矢がヘボいからデショ。ちゃんと瀬尾ちゃんの護衛しなさいよ」
『わかってるっての!』
『真面目な話、正隊員喰われたみたいだから名前も出し惜しみしてないでさっさと倒して本部で合流ね』
「了解」
瀬尾ちゃんに出し惜しみするな、と言われてしまった。まぁそりゃそうだ。自分は黒トリガー使わされて戦闘員じゃないのに駆り出されてるわけだし。ふぅと息を吐いて、目の前のやつと対峙する。
「戦神の鎖、起動」
□■□
本部が爆撃されていたから大丈夫かなと不安になったが、太刀川さんが意気揚々と飛び出していたので大丈夫だろう。むしろ余裕だろう。そんな意気揚々と飛び出していった太刀川さんを見送りながら、本部を目指す。
「迅さん聞こえますか?」
『名前?』
「今何処ですか?」
『えーっと……南地区、天羽と一緒に居る』
「……だろうと思ったんで西側は粗方片付けておきましたよ」
『お!流石名前!助かるよ。じゃあおれは敵さんが動き出しそうだからそっちに行くよ』
「了解です。私はこのまま一度本部で瀬尾ちゃん達と合流します」
『わかった。名前、』
「はい?」
『無茶すんなよ』
「善処します」
半ば無理やり通信を切った。これ以上話してたら駄目な気がした。気持ちを切り替えて、私は本部へと翔けた。
□■□
「名前遅い」
本部に着いて早々、瀬尾ちゃんからお叱りを受けた。遅いって言われてもこっちは西側制圧してから来てる訳だし、と言っても多分無駄だ。諦めて怒られておく。瀬尾ちゃんから今の状況をざっと説明された。正隊員喰われたのってマジだったんだ。今喰われた諏訪さん(だった物)を解析中らしい。
「オレは今から研究室でキューブにされた奴直してくるから」
「じゃあ私と凍矢はまた現場かな。とりあえず忍田さんのとこ行こう」
「凛香と悠士はどうすんだ?」
「凛香ちゃんはB級連合がいる南側のヘルプ行ってる。悠士は東側にいるはず」
あの二人ならやられることはそうそう無いだろう。悠士の謹慎を解除した記憶は無いけど、まぁこういう非常時だ。仕方ない。
瀬尾ちゃんと一度別れて、本部長のいる作戦室へと足を運ぶ事に。作戦室に向かう途中入った通信に衝撃が走った。
「嘘…蒼也さんが…?」
基地東部で戦闘中だった蒼也さんがやられた。風間隊は撤退中とのこと。そんな、まさか。
「凍矢、急ごう」
「おう」
不穏な空気が流れ出す
(蒼也さんがやられるとか信じられない)
25 手加減なんてしてられない
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