知られてしまった。
知ってしまった。

それが、最初からわかっていたことなのに――


今朝のニュースで夕方から雨が降ると言っていた気がする。雨雲が空にどんよりとかかり、まるで私の心を映しているようで。




――私の、心ってどれだろう?


私は私【苗字名前】なのか、私【徳川家康】なのか――


雨がぽつり、ぽつりと地面を濡らす。空が泣いている。心が泣いている。街中を行き交う人たちが色とりどりの傘を広げて歩くなか私は傘もささずにふと空を見上げる。強くなる雨足。

いっそこのまま、私の心も身体も魂、すべて洗い流してくれればいいのに。
ぜんぶぜんぶ、何もかも流してくれれば。


降り止まない雨は私の身体を濡らしていく。

冷たくなる身体は、消えてくれない。

凍える心は、消えてくれない。

根付いた魂は、消えてくれない。



頬を伝うそれは雨か、それとも――



冷たく降り続く雨は、私のすべてに突き刺さる。




(いっそ身も心も貫いてくれれば良いのに)
(雨の中私を呼ぶ幻聴は貴方の声)
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