1.プロローグ


良くいえば、平和

悪くいえば、何も無い

そんな所だった。


優しい母さんがいて、親しい友人がいて___________
暖かい家があって、学校があって___________

都会から離れているから、どっちかって言うと田舎

商店街には、おじさんやおばさんが多いかな...
でも、みんな優しい人ばかり

私が生まれ育って10数年経つけど、物騒な出来事なんてほとんど聞かない


ただ1つ、この町には不思議なことが多くある。

その1つに、この町のルール(掟)がある。

其ノ壱.21時以降の外出は基本的に禁止
其ノ弍.霧の濃い日は山への入山禁止
其ノ参.狐咲商店街の路地裏に子供は行ってはいけない
其ノ肆.満月の夜は稲荷神社に近づく事は禁止
其ノ伍.狐を見たら役場に知らせる

狐、狐、狐、狐、狐、狐

この町は異様に狐にご執心だ

近所のお爺さんが私が小さい頃言ってたことがあった。

Wこの町は、狐様の御加護により平和が保たれておる。決して、狐に無礼をしてはならぬ。昔、狐に悪戯した少年たちがいたが、その日の一夜にして皆、姿を消した…W


そんな折に、ついにこの町にも災いが起こる_______________


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