〈マガツ〉


松元精輝(まつもと せいき) 不明(見た目30代後半) ♂ 魔術師(ガンド、ルーン魔術、他)・超能力者(亜人であるが詳細不明・〔淵(アビソス)〕保有者)

 全身赤づくめの衣装を着て、都市伝説妖怪「赤マント」の由来となった伝説のテロリスト。彫りが深く、国籍不明の雰囲気を醸し出す長身男性。魔術と超能力が違法だった戦前の日本において、妖魔同盟から袂を分かち、国家転覆を謳う魔導人民主義魔術結社ロマネスクを結成。だが、連合の前身である特別憲兵隊に壊滅させられる。国外逃亡して、47年前にリチャードソンを暗殺した。消息不明だったが、麻枝との戦いにより数年前、マガツという術師結社を結成し、術師界の転覆活動を始めたことを知る。賢治と現世の持つ〔鍵と扉〕の力を手中におさめ、リチャードソンと術師界の権威を失墜させることが目的。


甲(きのえ)/伊東三樹三郎(いとう みきざぶろう) 200歳以上(外見年齢30半ば) ♂ 超能力者(守宮の真祖)

 マガツの幹部・十干(じっかん)の一人。寛政年間に生まれた、守宮やもりの亜人。ロマネスク時代からの松元の部下。頑固一徹な性格で熱しやすい。汎人界の裏社会で用心棒などをして食いつないできた。金に困った時は、モードなど他の元ロマネスク同志からカンパしてもらった。


乙(きのと)/瑞樹純貞(たまき ピュアティ) 17 ♂ 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(眠り松使いの真祖)

 マガツの幹部・十干の一人。信州自治区で栄える眠り松を育てる、眠り松使いの亜人の少年。術師界行政府に生家の土地を、卑劣な手段によって奪われる。術師界に復讐を誓い、地元の飛行箒暴走族・信州スリーパーズのメンバー全員でマガツに入団した。度つきゴーグルと緑のニット帽がトレードマークで、名前と背が小さいことがコンプレックス。短気な性格。


丙(ひのえ)/阿南泰樹(あなん やすき) ♂ 31 魔術師(現代実戦魔術)・超能力者(輪入道のハーフ)

 マガツの幹部・十干の一人。松元にそっくりな恰好をしているが、白いラバーマスクを被っている。マガツの幹部・十干じっかんが一人。マガツのホームページを作ったり、会員制のSNSを作ったりと、ウェブクリエイターの知識と技術がある。マスクの下は、眼鏡をした痩せぎすの陰気な青年。魔導軍空部軍団士官学校では飛行箒のシミュレーションで同学年最高の成績を誇ったが、廣銀家の人間にいじめられて中退してしまう。


丁(ひのと)/宅芽衣(たく めい) 25 ♀ 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(釣瓶落としの真祖)

 マガツの幹部・十干の一人。山の妖獣をひきつける炎を操る、釣瓶落としの亜人の真祖。内向的な性格で、四白眼にあばた面、ややぽっちゃり体型という自分の容姿にコンプレックスを持っている。濃州自治区出身。大学で魔導生物学を研究していたが、担当教員であるヒトの男性術師によるパワハラとセクハラに遭って精神疾患になり、中退する。男性向けラノベに偏見を持っているが、これは作者の思想ではなく彼女の思想である。念のため。


戊(つちのえ)/刈田睦士郎(かった むつじろう) ♂ 52(見た目30代半ば) 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(土転びの真祖)

 マガツの幹部・十干の一人。長年、松枝重工の霊導鎧開発工場で働いていたノウハウから、地下で数年かけて自作の霊導鎧を作って、魔導警察署を襲撃する。いかめしい顔つきをした大男。かつては穏やかな性格だったが、歳の離れた妹・睦美がヒトの魔術師の少年たちに暴行されて殺されたことで復讐鬼になる。少年たちを殺した罪で指名手配されているところを、干に「ヒト中心の術師界をぶっ壊さないか」と誘われる。


己(つちのと)/麻枝鐵亜季(まえだ てつあき)/筒井夏彦(つつい なつひこ) ♂ 27 魔術師・超能力者

 浅黒い肌の精悍な男性。術師界の未登録術師対策局職員・筒井夏彦として、汎人界にある五色高のスクールカウンセラーに派遣されていたが、それは偽りの姿だった。正体は、マガツの幹部・十干の一人。土蜘蛛の一族であり山吹家に仕える麻枝家の出身。亜人の友人を死に追いやられ、半ば罠に嵌められる形で投獄されたため、術師界に強い恨みを持っている。


庚(かのえ)/金淵シデン(かなぶち シデン)/ハリー ♂ 110(見た目40代後半) 魔術師(仏教系伝統魔術)・超能力者(金鎚坊の真祖)

 マガツの幹部・十干の一人。ロマネスクからの松元の部下。レイ而は弟。大きなハンマーを錬成して振り回す筋肉隆々の小男。強盗の常習犯。熊本弁を話す。生業は鋳物屋だったが、大ざっぱな性格から作業が雑で「向いていない」と判断されて、出家する。だがすぐに破門され、殆ど身についていない。だが、信州スリーパーズが清丸高を奇襲する際に使用した摩利支天の真言は、序盤におけるサポート系呪文だと最強クラス。

辛(かのと)/金淵レヰ而(かなぶち レイジ)/モード ♂ 102(見た目40代前半) 魔術師(陰陽道)・超能力者(金霊の真祖)

 マガツの幹部・十干の一人。ロマネスクからの松元の部下。シデンは兄。詐欺師だが、致命的なほど感情に流されやすいナイーブな性格。偉そうなことを言う割に自主性が極めて低く、ロマネスク時代から基本指示待ち。陰陽保安士にはかなわないものの、陰陽道を心得ている。


壬(みずのえ)/河辺灯(かわなべ あかり) ♀ 97歳(外見年齢は20前後) 超能力者(川天狗の真祖・〔淵〕保有者)

 まだ汎人界にいた頃に、桐野を助けた女性。中性的な美しさを湛えていて、左目が隠れたアシンメトリーの短髪が特徴。目はサファイア色。冷淡で素っ気ない態度に思えるが、実際には思慮深く、打ち解けた人間には優しく接する。川の水を様々な形に変えて攻撃する超能力を操る。実はマガツの幹部・十干の一人で、松元の組織ではロマネスク時代からの古株。自分を助けてくれた松元に心酔しており、松元もその熱意を買い、自らの「門」である〔淵〕を彼女に分け与える。


癸(みずのと)/日夏譲(ひなつ じょう) 魔術師(現代実践魔術)・超能力者(べとべとさんのクォーター)

 マガツの幹部・十干の一人。短い茶髪に、筋骨隆々な男性。元国防軍の兵士だったが、後輩をイジめたため除隊される。霊力を吸収する召喚精霊「べとべとさん」を召喚する超能力を持つ。粗暴な性格で、子どもであろうと平気で暴力を振るう。「いけないねえ」が口ぐせ。本作最初の敵であり、こいつが現世を追っているところに賢治が出くわし、物語が始まる。


干/島嵜美生(しまざき みき) ♀ 見た目20前後 超能力者(白うねりのハーフ)

 円島特別訓練魔導学校高等部の生徒会長。賢治たちが、白銀衆によるアンシーライズを止めに入ったことで知り合う。灯と面識がある。朗らかな態度と柔らかい盛岡弁で、優しい印象を与える。その正体は、マガツの幹部たちのまとめ役で事実上の司令塔。5年以上前に、ロマネスクの構成員たちを再結集させてマガツを作った張本人。松元と直接接しているのは彼女であるのだが、素性はマガツの誰も知らない。

星野諒子(ほしの りょうこ) ♀ 23 魔術師(現代実践魔術)

 清丸魔導高校教員。妖魔同盟と友好的な関係を持つ魔導人民党党首の長女である。賢治と現世は彼女の案内で高校見学するが、実はマガツと内通しており、誘拐に加担する。長身で肉づきの良い健康的な体格の持ち主でショタコン。魔術師としての腕は頗るつきだが、大学院と職場の過労とストレスで十分に力を発揮できずに敗北。



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