勇気を出して君を誘った花火大会。
夜空一面に咲く火花を見上げるあなたの横顔に、恋を感じた。
少なくとも私ではない別の誰かを想うあなたに、そんな誰かさんに、敗北を感じた。

「綺麗ですね」

ふと、私へ向き直る優しい君に、どうしようもなく切なくなって、泣きたくなった。

ひとつだけ、ほしかった

花火、もうすぐ終わっちゃうね。