白い肌。絹のような髪。細い手足、指の先。
折れてしまいそうな小指の先に、赤い糸を巻き付けてしまいたい。
せめて私が男だったら、貴女好みの紳士であったなら、可能性はもう少し高かったのかもしれない。ゼロに限りなく近い可能性を今日、私は言葉にしてしまった。

「……ごめんなさい、なまえちゃん」

憐れむような貴女の視線が突き刺さる。嗚呼、嗚呼。
全て忘れて、私の全てを忘れて。

あの庭で野ざらし

もう二度とお茶会なんてできないね。