「北斗さん、好きです!付き合ってください!」

そう告白したのが二日前。
見事玉砕した記念すべき悲しみの日が二日前。

「申し訳ないのですが、俺には好きな人がいるんです」

だから付き合えないんだってさ。ゴメンナサイってことなんだってさ。ああ、もう、そんなの知ってたよ。振られるって知ってたさ、強がりじゃないさ。強がりじゃないからいい加減涙なんか出てくんな、あっちいけ。

「……ほんとに、すきだった」

春を待つジプシー

言ったってあなたは振り向いてくれない。