あなたは?
はっきり言ってしまえば、うちの家族は変人ばかりだ。
父は極度の人嫌いで、自分たちが住む家を人里離れた山奥に選ぶくらい。
母は重度のアニメオタク、毎日毎日煩いくらいアニメやゲームについて語っているよ!そのせいで私もオタクになってしまったのはもう必然としか言えないね。
そんな2人が何故結婚するに至ったのかは私にもあまり良くわかっていない。
けど、私はそんな家族が大好きだ!
なんて、臭いセリフを吐いては見たものの、今のこの現状が変わる訳もないのは決まりきっている。
なんのことを言っているのか自分でもよくわかっていないんだけど、皆にわかりやすく説明するために少しだけ振り戻ってみようと思う。
…………
私、宍倉凛14歳!ピッチピッチの中学3年生!ある日お母さんが、押し入れから刀を見つけたの!私がその刀に触ったら、きゃ!ビックリ!男の人になっちゃったの!
なんて……昔の少女漫画風に現実逃避したら、悲しくなったよ。
上のはだいぶ端折ったけど、だいたいこんな感じ。
まさか家から刀が出てくるとは思わないじゃん?普通はさ。こういうのって興奮するよね!お母さんも同じく興奮してたし、同じ穴の狢だから仕方ないよね!
大体、
父方の親が亡くなってその家を引き継ぐことに。古き良き日本家屋に住むことになったまだ幼い主。
すると、奥の部屋から物音が。恐る恐る入ってみると体育座りをして足に顔を埋めている着物を着た男の人。
「泣いてるの?」
とその男に尋ねる主。
「おまん、わしが見えるがか……?」
目を見開いて、話しかけられた事が信じられないような様子で応える。
「見えてるよ?それよりもお兄さんの服オレンジ色できれーだね!」
「ははっ、ほうかほうか!わしは陸奥じゃ!おまんはなんていう名前なが?」
「なが?あっわたしの名前?わたしのなまえは八積って言うんだよ!ままにはね、やちとかやっちゃんていわれてるよ!」
「八積か!えい名前じゃのう!わしもやちっち読んでもえいがか?」
「うん!じゃあ私もむっちゃんてよぶね!」
「やちー!どこにいるのー?」
「あっママだ!むっちゃん一緒に行こ!」
「…いや、此処におるきはようママの所へ行っちょいで。」
でもっと渋る八積に陸奥は踞んで優しく頭に手を置いた。
「わしはずっと此処におるき、また遊びにきとうせ!」
「うんわかった!またくるね!」