「なあ、隼人」
「なんだゴリラ」
「俺とお前って結構似てると思わないか」
「もしかして喧嘩売ってる?」
喫茶店のテーブル席で向かい合いお茶をする隼人とゴリラもとい近藤。この現状を一番理解しがたく思っているのは恐らく隼人であろう。
束の間の癒しと甘味を食べるために入った喫茶店でで、パフェが来るのをのんびりと待っていた隼人の元にさも当たり前のようにしてもいない約束をしたかのように手を振り「待たせたな」と声を掛けて向かい側に座ったのだ。
「金はそれなりにあるし、強いし、ルックスも悪くないし、好物件だろう。俺たちは」
「喧嘩売ってるのかって聞いたんだけど」
「なかなか素直になってくれない女性を愛してしまったという点も、俺たちはそっくりだ」
「ああ、そう」
その後もつらつらと自身とそっくりだという点を語り続ける近藤の話を右から左へ聞き流すこともなく耳に入れずに目当てのパフェを平げ、店を出た後もついてきては語り続ける近藤の存在を認識していないかのように時間を過ごし、最終的に動物園のゴリラの檻へと無事に収監することに成功した。
その後真選組へ保護するように連絡をし家路に着いた。
「変な日だったな」
終
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