平和に行きましょう。


「呪術師は現在の日本を守っていて、審神者は過去の日本を守っている………のが、まぁ建前。実際は結構仲悪くて不可侵結ぶレベルだから、繋がりは無きに等しいよ。普通は」
「そうそう。審神者とLINE交換してる呪術師とか五条さんくらいですよ。呪術師とLINE交換してる審神者も私くらいですけれど」
 現代的な家具や室内が驚くほど似合わない和装の少女が、裕二の前で「いえーい」と棒読みでピースを向ける。その後ろには五条、そして同じほどの背丈でやたら顔の整った男性が、ボディガードのように佇んでいる。
「私は沙。君たちみたいな肉体的な強さは全くないから、綿菓子みたいに優しく扱ってね」




審神者 沙ちゃん
肉体的強度や身体能力は10歳の平均値にも劣る病弱っ子。神々から愛されているが、その愛の重さ故に「歳を重ねられず(小さいままでいてほしい)」と20歳にして未だ12歳で成長が「出来ない」。望まない不老と加護による莫大な霊力を得ている
霊力の指向性は「浄化」

「呪力が−の力なら、霊力は元々+の力でね。感情とか人間由来の力ではなくて、完全に神様の御加護次第。しかも出来ることが神の顕現に限られてる。代わりに契約し放題。」
「語弊がありますけど、概ねその通りです。ただ、現世だと呪霊はともかく神様はちょっと居心地悪くて、普段は私も付喪神も本丸……あー生得領域?みたいな場所にいます」





























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