226文字|菊地原
「ねえ、自分の立場分かってる?」
嫌味ったらしく棘の鋭い言葉を放つ彼に、わたしは小さな声で謝罪の言葉を口にするしかなかった。でもわたしは知っている。彼がこんなにも口酸っぱく言うのは、わたしのことを気にかけてくれているからだと。
「菊地原くんって案外面倒見いいよね」
「ちょっと。今きみ、ぼくに怒られてるんだよ?わかってる?」
シナモンベージュによく似た髪を揺らしながら、隣に立つ彼がわざと長いため息をつく。それを横目に見ながら、わたしたちは練習ブースへと向かった。
嫌味ったらしく棘の鋭い言葉を放つ彼に、わたしは小さな声で謝罪の言葉を口にするしかなかった。でもわたしは知っている。彼がこんなにも口酸っぱく言うのは、わたしのことを気にかけてくれているからだと。
「菊地原くんって案外面倒見いいよね」
「ちょっと。今きみ、ぼくに怒られてるんだよ?わかってる?」
シナモンベージュによく似た髪を揺らしながら、隣に立つ彼がわざと長いため息をつく。それを横目に見ながら、わたしたちは練習ブースへと向かった。
2022/02/05