熱を貪る
「……あっちぃ、」
薄暗い部屋で、あまりの暑さに目を覚ます。電気をつけていないから部屋は暗いけど、外は夏らしく晴れているらしい。カーテンの隙間から微かに日光が差し込んでいた。
体を起こしてリビングに向かう。すると、窓際の床の上で寝っ転がっている彼女を見つけた。キャミソールと短パン姿で、暑いのかお腹を出したまま眠っている。
キッチンには、ラップをかけられた目玉焼きとウインナーが置いてあった。どうやら、オレが起きないものだから暇を持て余して寝落ちしてしまったらしい。
床に寝そべる彼女に近付き、すぐ隣に胡座をかく。少し涼しい夏の風がカーテンを揺らして、熱い体を吹き抜けた。少し汗ばんだような白い頬を撫でて、そのままフローリングに散らばる髪を掬う。
「……痛くないんすか」
間抜けな寝顔が可愛くて、ついひとりで笑ってしまった。すると彼女が微かに唸って、オレのほうに寝返りをうつ。それで目を覚ましたらしく、彼女はゆっくり重い瞼を上げた。
「ジュンくん……おはよ……」
「ん、おはようございます」
彼女の白い手が、ふらりと揺れてオレの腕を掴む。引っ張られるまま顔を近付けると、彼女はくすくすと幸せそうに笑った。
「ふふ、体、痛い」
「でしょうねぇ、せめてソファで寝りゃいいのに」
乱れた髪を優しく撫で付けてやると、不意に頭を引き寄せられ、そのままキスをされた。一度くちびるを離してから、今度はオレのほうから食むようなキスをする。
「ジュンくん、ベッドまで運んで」
「はぁ……おひいさんみたいなわがまま言わないでくださいよ」
とは言いつつ、彼女の膝裏と肩に腕を回してそのまま抱き上げた。いや、流石におひいさんは持ち上げられないと思うけれど……彼女がこんなふうに手放しで甘えてくるのは珍しかった。寝惚けているだけかもしれない。でも何となく、彼女に甘えられるのは気分が良かった。
お姫様をベッドに下ろしてやると、首に回された腕がぐいとオレを引っ張る。大人しく彼女に従ってベッドに上がると、また甘えるようなキスをされた。
「……もう十分寝たでしょ?」
「ふふ、でもまだお昼だよ?」
彼女のキャミソールの裾から、そっと白い腹に手を這わせる。桃色のくちびるでゆるりと弧を描いて、彼女は言葉とは裏腹に挑発するような視線をオレに向けた。
「お昼だから、一日中出来ますねぇ」
「もう、えっち」
「どっちが」
熱いくちびるを重ねて、薄いキャミソールを捲りあげる。触れた彼女の体は何よりも熱くて、頭がくらくらしてしまう。でも鬱陶しい熱さでは決してない。このまま触れたところから溶けてしまいたい……なんて思いながら、薄暗い真昼の部屋で彼女の熱を貪った。
薄暗い部屋で、あまりの暑さに目を覚ます。電気をつけていないから部屋は暗いけど、外は夏らしく晴れているらしい。カーテンの隙間から微かに日光が差し込んでいた。
体を起こしてリビングに向かう。すると、窓際の床の上で寝っ転がっている彼女を見つけた。キャミソールと短パン姿で、暑いのかお腹を出したまま眠っている。
キッチンには、ラップをかけられた目玉焼きとウインナーが置いてあった。どうやら、オレが起きないものだから暇を持て余して寝落ちしてしまったらしい。
床に寝そべる彼女に近付き、すぐ隣に胡座をかく。少し涼しい夏の風がカーテンを揺らして、熱い体を吹き抜けた。少し汗ばんだような白い頬を撫でて、そのままフローリングに散らばる髪を掬う。
「……痛くないんすか」
間抜けな寝顔が可愛くて、ついひとりで笑ってしまった。すると彼女が微かに唸って、オレのほうに寝返りをうつ。それで目を覚ましたらしく、彼女はゆっくり重い瞼を上げた。
「ジュンくん……おはよ……」
「ん、おはようございます」
彼女の白い手が、ふらりと揺れてオレの腕を掴む。引っ張られるまま顔を近付けると、彼女はくすくすと幸せそうに笑った。
「ふふ、体、痛い」
「でしょうねぇ、せめてソファで寝りゃいいのに」
乱れた髪を優しく撫で付けてやると、不意に頭を引き寄せられ、そのままキスをされた。一度くちびるを離してから、今度はオレのほうから食むようなキスをする。
「ジュンくん、ベッドまで運んで」
「はぁ……おひいさんみたいなわがまま言わないでくださいよ」
とは言いつつ、彼女の膝裏と肩に腕を回してそのまま抱き上げた。いや、流石におひいさんは持ち上げられないと思うけれど……彼女がこんなふうに手放しで甘えてくるのは珍しかった。寝惚けているだけかもしれない。でも何となく、彼女に甘えられるのは気分が良かった。
お姫様をベッドに下ろしてやると、首に回された腕がぐいとオレを引っ張る。大人しく彼女に従ってベッドに上がると、また甘えるようなキスをされた。
「……もう十分寝たでしょ?」
「ふふ、でもまだお昼だよ?」
彼女のキャミソールの裾から、そっと白い腹に手を這わせる。桃色のくちびるでゆるりと弧を描いて、彼女は言葉とは裏腹に挑発するような視線をオレに向けた。
「お昼だから、一日中出来ますねぇ」
「もう、えっち」
「どっちが」
熱いくちびるを重ねて、薄いキャミソールを捲りあげる。触れた彼女の体は何よりも熱くて、頭がくらくらしてしまう。でも鬱陶しい熱さでは決してない。このまま触れたところから溶けてしまいたい……なんて思いながら、薄暗い真昼の部屋で彼女の熱を貪った。