伝えるには大きすぎる
「す……っ、す、……す……」
「す?あ!す〜……すいか!」
「えっ?あっ、か、からす……?」
「す〜……す、す……すりみ!」
突然始まったしりとりに、がっくり肩を落とす。今日こそ告白しようと思ったのに、すきの二文字が全然喉を通ってきてくれない。
なまえさんもなまえさんで、全然そういう雰囲気を察してくれないし、何だかんだで告白しようと決意してからもう何週間も経っている。
「み、み……みかん……」
「友也くん弱〜い!もう、真剣にやってください!」
「俺は別にしりとりがしたかったわけじゃないんですけど……」
「じゃあ友也くんからですよ、もう一回、す、からです」
にこ、となまえさんが笑う。綺麗な笑顔、可愛い表情。大人びているのに幼い仕草とか、優しくて甘い声とか、何もかも俺には眩しくて、愛おしい。
今までどんな台本を読んでも、主人公が愛を語るシーンにはなんだか大袈裟だなんて思っていた。でもなまえさんに会ってから、なまえさんを好きになってから、はじめて、あんな言葉じゃちっとも足りないことに気が付いた。
「すきです……」
ぽろ、と口から自然に零れる。たった四文字の陳腐でつまらない告白がなまえさんに届くと、ぶわっと顔が熱くなるのを感じた。
「……すきですよ、私も……」
俺が誤魔化そうとする前に、なまえさんは頬を赤く染め、ふわりと笑った。花が咲くように笑うってこういうことだったんだと思わされるような、綺麗な笑顔だった。
「なまえさん、」
「……ふふ、友也くんの負け」
「もう、黙ってください」
ぎゅうっと華奢な身体を抱き締めてそう言うと、なまえさんは俺の背中に手を回してくれた。
「友也くん、やっと言ってくれて嬉しいです。もっと言ってください」
「……俺が言おうとしてたの気付いてたんですか……?」
「うふふ、何となく。でも友也くんが言いたくないなら、それも仕方ないかなって思ってました」
「もう……好きですよ、情けなくて格好もつかないですし、年下ですし、部長みたいに背が高くて多才なわけでもないですけど……なまえさんのことは、世界で一番好きです」
どうにでもなれ、と半ばヤケになりながら、思いの丈を不恰好にぶつける。なまえさんの顔は見えなかったけど、すぐそばにある耳が真っ赤だったから、やっと俺の勝ちだと思わずにやけてしまった。
「ふふ。私いま、世界で一番幸せです」
「俺の方が幸せですよ」
「どうかなぁ」
くだらない争いをして、心臓を落ち着かせる。あぁ、好きだ。これ以上、言葉なんて出てこないほど。
「す?あ!す〜……すいか!」
「えっ?あっ、か、からす……?」
「す〜……す、す……すりみ!」
突然始まったしりとりに、がっくり肩を落とす。今日こそ告白しようと思ったのに、すきの二文字が全然喉を通ってきてくれない。
なまえさんもなまえさんで、全然そういう雰囲気を察してくれないし、何だかんだで告白しようと決意してからもう何週間も経っている。
「み、み……みかん……」
「友也くん弱〜い!もう、真剣にやってください!」
「俺は別にしりとりがしたかったわけじゃないんですけど……」
「じゃあ友也くんからですよ、もう一回、す、からです」
にこ、となまえさんが笑う。綺麗な笑顔、可愛い表情。大人びているのに幼い仕草とか、優しくて甘い声とか、何もかも俺には眩しくて、愛おしい。
今までどんな台本を読んでも、主人公が愛を語るシーンにはなんだか大袈裟だなんて思っていた。でもなまえさんに会ってから、なまえさんを好きになってから、はじめて、あんな言葉じゃちっとも足りないことに気が付いた。
「すきです……」
ぽろ、と口から自然に零れる。たった四文字の陳腐でつまらない告白がなまえさんに届くと、ぶわっと顔が熱くなるのを感じた。
「……すきですよ、私も……」
俺が誤魔化そうとする前に、なまえさんは頬を赤く染め、ふわりと笑った。花が咲くように笑うってこういうことだったんだと思わされるような、綺麗な笑顔だった。
「なまえさん、」
「……ふふ、友也くんの負け」
「もう、黙ってください」
ぎゅうっと華奢な身体を抱き締めてそう言うと、なまえさんは俺の背中に手を回してくれた。
「友也くん、やっと言ってくれて嬉しいです。もっと言ってください」
「……俺が言おうとしてたの気付いてたんですか……?」
「うふふ、何となく。でも友也くんが言いたくないなら、それも仕方ないかなって思ってました」
「もう……好きですよ、情けなくて格好もつかないですし、年下ですし、部長みたいに背が高くて多才なわけでもないですけど……なまえさんのことは、世界で一番好きです」
どうにでもなれ、と半ばヤケになりながら、思いの丈を不恰好にぶつける。なまえさんの顔は見えなかったけど、すぐそばにある耳が真っ赤だったから、やっと俺の勝ちだと思わずにやけてしまった。
「ふふ。私いま、世界で一番幸せです」
「俺の方が幸せですよ」
「どうかなぁ」
くだらない争いをして、心臓を落ち着かせる。あぁ、好きだ。これ以上、言葉なんて出てこないほど。