いつから、なんて分からない。


いつの間にか目で追うようになって
可愛いな、ってちょっと気になってた。

接点なんかないし、クラス遠いし、だからたまにすれ違った時はラッキー!なんて思ったりして。



それからクラス替えがあって接点も出来て話す機会も増えたわけですが、、



同じクラスになって知ったんだけど、どうやらオレの好きな人はバカに分類されるらしい。







「璃黛、パンツ見えそう。」

「ん?見る?」

「だ、誰がみるか!」

「今日は爽やかブルー!」

「だああ!報告すんな!」



ほら、お前がパンツの色を堂々と報告なんかするもんだから野郎は興味津々じゃねーか!



「お前らこっち見んな!見たヤツ片っ端からぶっ飛ばす。」

「エドこわーい」

「誰の所為だ!ほら、早く降りろ!」



そう言って手を差し出してやれば素直に降りようとする。そう、いい子なんだよな。

バカだけど。



そもそもなんでそんな短い丈のスカートでとどかない物を取ろうとする。そんなもん男に頼め。自分の仕事だからと自分で取ろうとした努力は認める。だが、何故ハーパンを履かない。そもそも毎日の掃除のときに限ってなぜ履かない。見られたいのか?いやいや、冗談だろ。そんな短くて見えそうな位置に居れば見てくださいと言ってるよーなもんじゃねーか。バカだろ。そうだバカだった。バカだと思ってたけど、そこまでバカだと思わなかったぜ。だがしかし、そのバカにいつまでも付き合ってられねえ。ハラハラさせるのもいい加減にしろ。お前のパンツが他のヤツらに見られるんじゃないかって気が気じゃない。オレでさえ見てないものを...!」


「口に出てるよ、バカワード君。」

「文字るな。それに本物のバカにバカに呼ばわりされるのはとても心外です。」

「だってバカじゃん。エロ豆。」

「豆はてめえだ、チビ。」

「エロは否定しないの?」

「エロくない男子高校生など、この世に存在しない。」

「へえー、そーゆー目で見てたんだ。」

「なっ!ちげーよ!」

「ふうーん。」

「ヤメテ。そんな汚いものを見るみたいな目でオレを見ないで。硝子のハートが砕け散る。」

「ん?それどーゆー意味?」

「え、璃黛さん嘘でしょ?」

「....あんた達いつまで漫才やってんの。掃除、終わらないんだけど。」



終わりの見えないやり取りにタイミング良くツッコミを入れるウィンリィ。

...確かに。



「オレ取ってやるから掃除しとけ。」

「とどくの?」

「............」

「スミマセン、オネガイシマス。」



無言で圧力をかけたら、璃黛はそれから逃げるように掃除をし始めた。

おい、いつも一言多いんだよ。





璃黛のことは可愛いだけかと思ってた。

でも同じクラスになって話してみたら人見知りとか言う割に慣れたらすごい喋るし、面白い。





「エド、ありがと!」

「おう。」

「お礼にチラ見せ!」

「な!」

「...なんちゃって。」

「.........」

「待って!置いてかないで!」



バカがたまにキズだけど。



「もー、冗談じゃん。」

「もー、期待しちゃったじゃん。」

「な!えっち!」

「天然露出狂が何を言う。」

「そんなことないー!」

「はいはいはい。」

「ハーパン履いてたじゃん!」

「今でなく掃除のときに履いて下さい。」

「えー」

「えー、じゃない。」



予想不可能なバカさもいちいち可愛いと思う。
理解できるように、専用の攻略マニュアルが欲しいと思ってるくらいなんだから。



「誰も見ないもん。」

「見るよ。オレも。」

「も?! あ!コンビニ寄ろ!アイス買って!」

「話しの流れおかしくない?」

「アイス!食べたい!」

「璃黛ちゃん、オレの話しを最後までちゃんと聞こうね?」

「アイス買ってくれたら!」

「おいこら」



そんなこと思ってるオレはバカ以上に病気なのかもなーなんて思う今日この頃。







「やった!エド、ありがとー!」

「アイスくらいでバカ丸出し。お前、黙ってれば可愛いのになー。」

「え?黙ってなくても可愛いでしょ?」

「前言撤回。」

「え?!why?!」

「ばか。」

「ばかばか言わないでよー!ばかー!」



璃黛にバカと言われるのもこの先付き合ってく上、仕方のないことなのかもしれない。



「黙って食え!ほら、垂れる!」

「もう垂れた!」

「ばか!」



とりあえず、そんなバカに惚れてるオレも相当バカなのだということは紛れもない事実。









日常の狭間
2016.03.17了
きみ攻略マニュアル


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