据え膳食わぬは男の恥、ってよく言うじゃん?







そもそもの原因は、璃黛が合同練習のついでに寮の部屋を見たいと言い出したことから始まる。

似鳥は外泊届けを出していて今日は居ないし、見るだけなら良いかと思って先に部屋行っとけと言った俺も悪いのかもしれない。

適当にくつろいでろとは言ったけど……



「男の部屋で寝ながら待つとか、くつろぎ過ぎじゃあないですか一橋璃黛さん。」



……こいつ分かってんのか?
男の部屋以前にここ男子校だぞ?

てか、寝るほど疲れてたんならそう言えよ!
しかも使っているのは似鳥のベッドだし。

璃黛は相変わらず無防備すぎる。
まぁ、ベッドはいいとして視覚的に問題ありだ。



ガシガシと髪を拭きながら璃黛を見る。

そんなつもりは無くても自然とそういうところに目がいってしまうのは、男に生まれた以上は仕方のないことだと思う。



さらさらの髪

ふさふさのまつ毛

柔らかそうな唇

シャツから伸びる細い腕

スカートから覗く白い脚



むら、っと一瞬。
これは素でヤバいかもしれない。

そんなことは関係ないとでも言うように、見られている当の本人はすうすう寝息を立てている。
気持ち良さそうにしている分、起こしづらい。

が、理性を保てるうちに起こすに限る。



「おい、璃黛起きろ。」

「...ン、...り...ん.........?」

「...............」



脳が覚醒してないのか璃黛はぼーっとしている。

それより俺は大事件だ。
予想外の爆弾が投下されたのだ。



潤んだ瞳

無条件の上目遣い

それに舌っ足らずの声



寝起きにしてもエロすぎる。

邪心を振り払おうにも、視界に飛び込んで来るのは更に上級の誘惑ばかり。



メーターが一気に振り切れた気がした。



俺の中にある少しの良心がダメだと主張を続けているが、身体は正直者である。

既に璃黛に覆い被さりながら右手はベッドに縫い付けて、首筋に舌を這わせつつ、スカートから覗かせている白い脚を左手で撫で上げていた。



「...ん、......あ...れ......?!」

「...わり、限界。」

「ちょ、と!凛!ここ、寮!」

「文句は後で聞いてやるからさ、」

「ん...!......あ、...りっ.........ッ...!」

「...は、...今は、声、抑えてろよ。」



理性の崩壊まで、あとは秒読み。










日常の狭間
2016.03.17了
狼まであと何秒?


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