白熱したDDDは、改革を謳っていたTrickstarが勝利した。勝者にはアンコールを一曲、披露できる権利がある。
彼らは持ち曲である『ONLY YOUR STARS!』を選曲した。スバルくんは会場と、たくさんのユニットに呼びかける。一緒に歌おう、と。
Trickstarのリーダーにと指名されたときのように、わたしにも手が差し伸べられた。
「ほら。璃黛も、はやくはやく!」
彼の屈託のない笑顔がステージのキラキラに反射して、とても輝いてみえた。サイリウムをかたく握りしめながら、引き上げてもらって登壇をする。振り返るとそこは、闇を照らすたくさんのひかりに溢れていた。
短いイントロが流れてくる。会場である講堂が、なにかの生き物みたいにひとつになる。ステージではみんなが肩を並べて笑っていて、その先ではたくさんの色が瞬いている。それに、ひどい高揚感を覚えた。
わたしのサイリウムは彼らの、Trickstarの色のまま。希望の色を灯したままのそれを、わたしは大事に抱えこむ。
歌うことなど忘れていた。まばたきする間もおしいほどの、キラキラと表現するほかないこの瞬間。たくさんの人の瞳のなかに、きれいな星が宿っていた。夜空と同じ、いちばんに輝やく明るい星。本物の光がそこにはあった。
アウトロを終えても、拍手も歓声も鳴りやまない。ただ、素直にすごいと思う。視界が、水のなかで目をあけたときのようにぼやけている。
転校をしてから今日までのこと。この瞬間を含めたこの日のことを、わたしが忘れることはないだろう。
2017.11.03
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