魔法使いと結晶の民

INTRODUCTION

遥か昔、人類が強大な災厄に苛まれていた頃、
魔法という不思議な力が発見されました。
特別な石を源として得られる莫大なその力は、
僅かな時で彼等の文明を発展させてゆきます。

しかし、古の時代からこの地に住み、
自然と共に生きてきた結晶の民は、
人間達の搾取を許すことが出来ませんでした。

かくして、彼等は互いの存続を掛け、
魔法を戦う為の武器へと変えたのでした。

魔法使いと結晶の民が長年に渡り争う中、
共存を目指す者達が現れるようになったものの
長い時を掛けて深まった二種の溝は
未だ埋まらずにいるのでした。

世界観

WORLD

発掘した石から魔法を得て文明を発達させた魔法使いと、
石から生まれ石を摂取して生きる亜人『結晶の民』が、
お互いの種の存続をかけて争う世界。

結晶の民は古の時代からこの世界に存在している、非常に長命な種族です。
人間よりも遥かに屈強な身体を持つ彼等は、
度々脆く弱い人間を傷付けてしまう事がありました。

彼等を恐れた人間達が自らを守る為に生み出したのが、
彼等から学んだエネルギー=魔法です。

魔法を使うには、魔鉱石という特別な石が必要です。
初めは戦う為だった魔法が次第に生活の中にも取り込まれていき、
あっと言う間に石は採掘されていきました。

石を食料とし、自然に感謝を捧げていた結晶の民は
それを許す事が出来ませんでした。

お互いの種を守る為、彼等は遂に魔法を争いの道具として扱うようになります。

長きに渡る争いの中で、次第に共存を訴える声が上がるようになりました。
しかし、長い時間をかけて深まった二種の溝は未だ埋めきる事は出来ず、
相手を淘汰する声が大きいのが現状です。

魔法使い

SORCIERE

魔鉱石を用いて魔法を操る人達です。
魔法道具により文明が発達した都市で暮らしています。
都市によって様々な思想を抱く魔法使いがおり、
その都市でより良い生活が送れるよう、あるいは知的探究心により、
日々研究を重ねています。
また、魔法使いを育成する為の教育機関なども存在します。

結晶の民と戦う時、真っ先に駆り出されるのも彼等です。
魔鉱石がついた杖や剣などの武器を用い、魔力を込めた攻撃で立ち向かいます。
より魔力の抽出を効率化する為、その場に魔法陣を描いたり、
本や体に刻んで保存する事が多いです。

また、機械都市などの人の手による技術が発達した都市では、
銃や魔法人形(マジックドール)など、
人の技術と魔法が組み合わされた武器が開発されています。

結晶の民のように自在に魔法を操るのは苦手ですが、
代わりに得意ではない属性の魔法でも
純度の高い石を用いれば容易に扱うことが出来ます。

結晶の民

ETINCELLE

魔鉱石から生まれた、自然に近い存在です。
体内に炉心を持ち、石を活力とします。
普通の石を食べても生きながらえることは出来ますが、
魔鉱石の方が栄養価が高いようです。
彼等の多くは、自然を愛し、自然に感謝しながら、自然と共に生きています。
生命活動を停止すると、土のように体が崩れ、
後には宿っていた魔鉱石の欠片が残ります。

巻き込んだ不純物や体内にある魔力によって角や翼が生える為、
人間とは見た目が違う事が多いです。
人間よりも丈夫で力強く、人間に慣れていなかった時代は
誤って命を奪ってしまうことがほとんどでした。
その圧倒的な力故に、多くの人間から畏怖され、
一部では神聖視されることもありました。

魔法はその身に宿るものなので、物心着いた頃から使えることがほとんどです。
人間と違い、武器や魔法陣を必要とはしませんが、
自らに宿る属性以外の魔法の使用は困難を極め、
不利な属性の攻撃には非常に弱い性質を持っています。

属性

ELEMENT

単純な魔力の放出が得意です。

火や熱を操ります。

水や氷を操ります。

土や重力を操ります。

風や空気を操ります。

花や植物を操ります。

電流を操ります。
機械や魔法人形の操作が可能です。

音を操ります。声の伝達などが可能です。

一時的な時間の停止や空間移動が可能です。

光を操ります。魔力の活性化が得意です。

闇や影を操ります。魔力の沈静化が得意です。

無属性の発展系。攻撃能力に特化しています。

無属性の発展系。支援能力に特化しています。

攻撃・支援共に得意ですが、魔力を多く消費します。
魔法都市

VILLE de S

商業都市

世界中の物資が集まる中央都市。時や音の魔法使いが重宝されます。

港湾都市

商業都市に並ぶ大きな都市。港があり、多くの都市へ船が出ます。

学術都市

魔法を詳しく学べる都市。世界中の魔法が記された図書館があります。

機械都市

魔法道具の開発が盛んな都市。多くの魔法道具は此処で生産されます。

玩具都市

様々な経緯で人の手を離れた魔法人形が独立して作り上げた都市。

科学都市

魔法の研究で最先端の都市。学術都市や機械都市との交流が盛んです。

文化都市

人の歴史や芸術を重んじる都市。結晶の民への意識が最も寛容的です。

要塞都市

高い武力を備える都市。結晶の民への敵対意識が最も強いです。

医療都市

医療技術に力を入れている都市。魔力由来の病気の人達が住みます。

海中都市

海底の魔鉱石を求めて作られた都市。水の魔法使いが重宝されます。

船上都市

巨大な船の上に作られた都市。港湾都市と海中都市を繋いでいます。

空中都市

複雑な術式によって宙に浮かぶ都市。外との交流が少ないです。

断崖都市

険しい断崖に作られた都市。魔法の修行場として赴く人が多いです。

炭鉱都市

魔鉱石が最も多く採掘出来る都市。結晶の民に狙われやすいです。

地底都市

炭鉱だった場所を、結晶の民を恐れた人達によって作られた都市。

幽霊都市

かつて繁栄していた都市の、瓦礫の山。古の技術を求める人が来ます。

宗教都市

結晶の民を神として崇めている都市。竜の像が祀られています。

暗夜都市

常に星明かりが闇夜を照らす都市。光や炎の魔法使いが重宝されます。

白夜都市

常に太陽が地上を照らす都市。この地でしか育たない植物があります。

極東都市

和の景観が見られる都市。札などを用いた特殊な魔法が存在します。
安息の地

TERRE de E

歌う草原

心地の良い風を受けて、晴れ晴れと歌うように波打つ緑の大地。

色吹く花園

風も大地も、一面を色とりどりの花で彩られた七色の花園。

種舞う森

長い時を掛けて育まれた命の森。深い緑が侵入者を拒みます。

鳥立つ山脈

長い時を生きる彼等が、幾度も旅立つものを見送った山脈。

霧満つ谷

薄暗く冷えた谷。人の目を覆い隠す深い霧が安らぎを与えてくれます。

花眠る沼

底の見えない泥の中で、強く煌めくような命が育まれています。

滴る岩場

恵みが沸き上がってくるかのような水の流れを感じる、苔生した岩場。

星降る丘

思わず手を伸ばしそうになるような、満天の星が空を覆う丘。

果臨む荒野

遥か地平線の彼方に、彼等はまだ見ぬ美しき世界を夢想しています。

焼付く砂漠

人の皮膚を傷付ける砂風も、彼等にとっては己を研磨するひとつ。

息衝く火山

赤い大地の奥底で流れる熱が、巨人の鼓動にも聞こえるような火山。

煌めく洞窟

命が生まれるその瞬間を待ち望む、母に抱かれるかのような場所。

忘らるる遺跡

人によるものか、彼等によるものか、今は誰にも解らない遺跡。

天突く塔

遠い昔、彼等と同じ高さで、同じ空をのぞんだ人が居たと言います。

揺蕩う海

心が凪ぐような青一色の海。微睡むがごとく沈めば、極彩色の世界。

夢映す泉

白い月が浮かぶ波間に、太古の記憶が映るという言い伝えがあります。

霜咲く雪原

熱を持つものに厳しい白銀の世界。美しい雪の結晶の花が咲きます。

風待つ孤島

静寂に閉ざされた知られざる島。長い間誰かの訪れを待っています。

影行く廃城

後悔か、追悼か、かつて人が住んでいた城を拠点とした場所。

紐解く都市

それぞれの思惑を胸に、人を知る為、彼等は都市へ訪れました。

Q&A

今まで頂いた質問の一覧です。クリックで回答を表示します。

A:構いません。
人間そっくりな見た目でも、動物に近い見た目でもご自由に作成頂けます。 これは魔法使いにも言えますが、著しく世界観と掛け離れたもの、 過度なエログロ要素のあるものでなければ何でも有りとさせて頂いております。
A:風や時属性の魔鉱石を組み込んだ船があります。
商業都市や港湾都市など、主要な都市を行き来しています。 この船は機械都市の人達によって比較的最近作られるようになりました。 一昔前までは転移の魔法陣を用いていましたが、 日常的には扱いづらいものだったそうです。
A:あります。診断に出る「紐解く都市」がそれに該当します。 土地柄に寄っては定住するのは難しいですが、 互いの理解があれば不可能ではないようです。
A:世界的に見れば数多くあります。 数ある遺跡の中でも、規模が大きいながら人が訪れる事が滅多に無い、 結晶の民にとって住みやすい特別な場所が「忘らるる遺跡」です。 遺跡の中には結晶の民に縁も縁も無いものも存在します。
A:妖精や竜など、ファンタジーの代表的な生物も居れば、 大型の獣や魔物のような恐ろしい存在も居ます。
ただし、魔法使いになれるのはあくまで人間のみ、 結晶の民はどんな異形を持っていても結晶の民という種族であり、 ハーフは存在しません。
A:結晶の民が初めて意識を得る頃の姿は様々な年齢幅に形成されます。
その為、生まれた瞬間から成人した外見の結晶の民も居ます。 生命維持に必要な分よりも大量に石を食べたり日光浴をする事で成長が可能です。
A:可能です。
あくまで嗜好品扱いになり、物によっては異物が入り込んだ感覚があるようです。 果物やハーブなどの植物に関しては、 彼等にとって健康的で馴染みのある食べ物のようです。
A:魔法で正確な印刷を行う場合、 地の魔鉱石と樹の魔鉱石を組み合わせて印刷をします。 これらはインクと紙の役割を果たします。 魔法を使わない印刷技術も存在しますが、 魔法よりも手間が掛かるので一般的な普及はされていないようです。

写真や映像を生み出す場合、光や水の魔鉱石を用います。 今現在起こっていることを録画する場合は時の魔鉱石を利用します。 現在の技術では完璧な保存が難しい為、映像は粗が目立つようです。 録音をする場合は音の魔鉱石を利用します。
A:普通の魔鉱石と比べてかなり微力な魔力の欠片から作られたインクがあり、 それを用いて呪文や魔法陣を描きます。 インクのみを浮かび上がらせて移動させる事が可能な為、利便性が高いようです。
A:魔法をきちんと学べる学校は、
学術都市、商業都市、港湾都市、機械都市、科学都市にあります。 学術都市が一番規模が大きく、学習内容も多岐に渡ります。 卒業後は学んだ事を活かして働いたり、より専門的な事を学びに師事を受けたりと、 それぞれの進路に合った都市で活動します。
子規模でも魔法を学べる学校、また一般的な知識を学ぶような学校であれば 他の都市にも多く存在します。
A:魔力の活性化及び沈静化は、 その場に存在する魔力そのものの威力を高めたり抑えたり出来るものです。 例えば火の魔鉱石を用いて10のエネルギーで10の火の玉を作れる場合、 光の魔鉱石のエネルギーを5加えれば 同等のエネルギーで20の火の玉を作れるといったイメージです。 活性化出来るのはあくまで魔力由来のものに限定される為、 魔力由来ではない火を操るには炎の魔鉱石が必要となります。

力属性とはあくまで 怪我を治す・身体能力を向上させる・防御壁を張るなどといった魔法のことで、 魔力そのものを強化出来る訳ではありません。
A:少なくとも新しい暦が出来る 200年前(今から約2200年前)までは古代語が使われていたようです。
なお、現在の文章が用いられるようになったのが約200年前、 現代の人でも何となく読めるといった程度の文章が 約500年前のものまでのようです。
口語は常に移り変わる為、はっきりとした事は言えません。
A:不可能です。
時属性は現在軸(今此処に自分が存在している時間)以外への時空には 干渉出来ません。時限式の魔法を作る事は可能です。
A:魔鉱石を体内の炉で溶かしきった後に残る、 魔力を帯びた液体が体中を巡っています。 人間の血液とは似て非なるものですが、彼等もこれを血液と呼びます。 怪我をすればこれが傷口から流れ、人間と同じく身体に不調を来たします。 色は元の鉱石の色を問わず赤色です。
関連リンク

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