お買い物2

 「シャルはどの系統のお洋服も似合いますね〜〜」
 
 「うーん、でも私はやっぱり清楚系が一番だと思うなあ〜」
 
 私は試着室に篭もりっきりになり、次から次へと来るお洋服の試着をしていた。
 
 「シャルは今までのでどれが良かったですか?」
 
 「ん〜……やっぱりワンピース系が良いかな、脱ぎ着しやすいし」
 
 「よし!じゃあワンピースに絞ってもう1回見てこよう!」
 
 「はいっ!」
 
 まだやるんかい!
 
 結局購入したのは計10着。
 
 隣にランジェリーショップもあったのでついでに下着を5着購入。
 
 私は3人の中で一番サイズが大きかったらしく、嫉妬の嵐だった。
 
 「そうだ!記念に3人でお揃いのものを買いませんか?!」
 
 「イイね!じゃあ先に、サソリボイジャーに荷物載っけちゃおう!」
 
 2人は荷物を持ち、ボイジャーの方へと向かっていった。
 
 ……2人とも、スティンガーの事をお忘れでは??
 
 心配になった私は、スティンガーと別れたベンチへと向かった。
 
 ……あ、いた。
 
 「お待たせスティンガー、ごめんね」
 
 ああ、明らかに不機嫌な顔してる。
 
 「…………遅い」
 
 「いっぱい試着しちゃって、へへ」
 
 ごめんね、と言おうとすると、ずいっと小さな紙袋を渡された。
 
 「えと……これは?」
 
 「……記念に」
 
 「開けてもいい?」
 
 ぷいっとそっぽを向いたまま動かないので、それをOKと見て中身を見た。
 
 中から出てきたのは、綺麗な純白のイヤリングだった。
 
 「綺麗……!付けて、いい?」
 
 そう言うと、スティンガーは何も言わずに私の両耳にイヤリングを付けてくれた。
 
 「ありがとう! ……どう? 似合ってる?」
 
 頭をふるふるとさせながら聞くと、返ってくるのは「ああ」の一言だけ。
 
 「……ややこしくなるから、この事は秘密にしておけ」
 
 何がややこしくなるのだろうか、と思ったが、"秘密"というパワーワードにやられ、口外するまいと思った。
 
 「あー!こんな所にいた!シャル、行こ!」
 
 ボイジャーから戻ってきたらしいハミィに呼ばれ、私はお揃いのものを買うべく、またスティンガーと別れたのだった。


//2018.09.25
prev - ×
[back]