つまりは君の隣が心地良いのだ
「ナマエは私達とショッピングに行くんだよーーっ!」「そうですよー! ですから小太郎、その手を離してっくださいぃぃいいっっ」
「いーやーだ! ナマエ姉ちゃんは俺と部屋で一緒にゲームするんだよーっ!!」
「誰かぁぁ……助けてぇ…………」
「……何だ、これは」
任務が終わり、オリオン号に戻ってメインルームへ入った瞬間にこれだ。
俺の恋人、ナマエがハミィ、ラプターと小太郎に腕を引っ張られている。
「あぁご苦労スティンガー、早速だが助けてくれタマえ」
司令が言うには、
遡ること1時間前
「ふぅ、今日の任務完了! あとはスティンガーの帰りを待つだけだね!」
ハミィ、ラプター、小太郎がそれぞれ目を輝かせ、
「! じゃあ、」
「! じゃあナマエ姉ちゃん!」
「んん? どしたの3人とも?」
「私達とお出かけしませんか?(しない?)」
「俺と一緒にゲームしよ!」
「え、え?!」
……と、言うことらしい。
「ふん。 愚問だな。 ……ナマエ」
「スティンガー……! おかえり!」
俺が近付くと げ、とでも言いそうな顔をする3人。
それを後目にナマエの腰を自分に引き寄せ、
「悪いがナマエはこれから予定があるんだ」
な? とナマエを見る。
3人は目をぱちくりとさせて互いの顔を見あった。
「ええー!!」
「はわわわわ!」
「姉ちゃん、そうならそうと先に言ってよね!」
「え、え? スティンガー?」
ナマエに行くぞ、と言いメインルームから出た。
「え、えと、スティンガー、助けてくれてありがとう。 その……もういいよ」
助けてくれたのはありがたいが、腰に手を当てられながら歩くのがちょっとこそばゆい。
「何がだ」
「え?」
「……その」
スティンガーはもごもごと煮え切らない表情をしながら、
「このまま、どこかに出掛けないか」
言い終わると同時に目を逸らされてそっぽを向いてしまったけれど、これが彼の照れ隠しだってことはもう分かっている。
「もちろん」
私がそう言うと、こちらを見て照れながらも微笑んでくれる。
滅多に見せない表情を私だけに見せてくれるのも堪らなく愛おしい。
(どこに行くの?)
(チキュウの……─────)
(あ! そこ知ってる! 前からスティンガーと行きたいと思ってたんだよね!えへへ)
(……って、え! なになに! 何で手で私の顔を隠すの!?)
(うるさい)
//2019.11.17
