例の事件後、私は蘭と園子、世良さんの4人で帰宅していた。
でも、同じクラスのはずの世良さんとはまだ数回しか会ってないんだけどね………
私が学校行かないうえに、行っても寝るからだけど。
「そういや、君と同じクラスだと思わなかったよ」
『それは、私も同感』
そもそも、こうやって並んで帰ってる事自体が謎すぎる。
でも、親しくなるタイミング逃してたから助かったけど。
「真昼はよく学校サボるからね」
「意外だなぁ」
八重歯を覗かせながら私の顔をみてくる。
『サボってはないんだけど』
「じゃぁ、なんなのよ」
『寝坊』
「ほら、こういう奴なのよ!!」
叫びだした園子を蘭がなだめる。
すると、思い出したように提案しだす。
「じゃぁこの後、うちに寄っていかない?」
「行く行く!!」
「僕も!!」
園子が真っ先に賛成し、すぐに世良さんも賛成すると何処かに電話をかけだした。
どうやら相手はコナン君だったようで………
「やっほー、コナン君元気かァ〜!?」
『世良さんって、コナン君大好きだよね』
「真昼も同じようなもんでしょ?」
『え、どこが?』
「自覚なしか………」
なんか呆れられた……
まぁ、コナン君は可愛いから好きだけども世良さんほどではない……と思う。
2人反応を不満に思いながら歩いていると、世良さんが大きな声をあげた。
「お、おい何だよ!?バーベキューって……」
「そういえばコナン君、お昼は子供達とバーベキューをご馳走になるって言ってたよ?」
「そういう事は早く言ってくれよ!!」
「あ、ゴメン……」
コナン君がいないことを知らなかったようで、嘆いている。
そんな世良さんに園子が、蘭の家にいくのはコナン君が目当てかとニヤニヤしながら問いかける。
「ま、まぁ……小五郎さんの弟子の安室って人にも会いたかったのもあるけど……」
「そっか…あの時は道路の真ん中で暗かったし、警察の事情聴取は別々だったしね……」
「それより君達、会った事あるか?灰原って子……」
話題がポンポンかわるなーと思っていれば、巡りめぐってコナン君の話題に戻ってきていた。
どうしてそうなるの……と呆れながら、会話に入ることはせずに聞き流した。
探偵事務所に着くと、世良さんは用事があると帰っていった。
今日はもう何もないだろうと、私も帰ることにした。
「なに、真昼も帰るの?」
『私そもそも行くって言ってないけど……今日は兄さんが来るし』
「あぁ、あのイケメンのお兄さん」
『イケメン……まぁいいや、そう言うことだからまた今度ね』
体のいい断り文句なんだけどね。
今頃くしゃみしてると面白いな。
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