コナン君はイヴと戯れ、アダムは蘭の近くで寛いでる。
園子はというと先ほどお風呂に入った。
私が片付けしてるからと、コナン君を筆頭にお風呂へ押し込んだのだ。
そのうち園子もお風呂から出てきて彼女に飲み物を渡し、入れ替わるように私もお風呂に入る。
できれば毎日お湯に浸かりたいとは思っているが、掃除がめんどくさくて結局シャワーになってしまうのだ。
久々のゆっくりとした入浴時間を過ごせて気分がいい。
* * * * * *
「ねえ、蘭姉ちゃん、園子姉ちゃん」
彼女が風呂に入っているのをいいことに、色々と聞き出そう思い、幼馴染みと同級生に声を掛ける。
………今は同い年になんて見えないが。
「どうしたの、コナン君?」
「………真昼姉ちゃんってさ、どんな人?」
「どんなって………ちょっとめんどくさがりで甘いものが好きな女の子?」
「まぁ普通の女の子よね………イタリアから転校してきたってこと以外は」
「イタリア!?」
「そうよ?私達も最近聞いたんだけどね」
てっきりアメリカかと思っていた……
アメリカなら奴等のメンバーの可能性が高いと思ったが、イタリアか。
イタリアでありそうなものと言えばマフィア……あるいはSISMI……
チクショウ、対局過ぎる上に現実味がねぇ。
それに、そんなやつらが何故高校生に扮するのかも……
まぁ今夜彼女と2人になるチャンスがあるからその時聞き出すか。
* * * * * *
私がお風呂から出た時、3人は1ヶ所にかたまって何やら話し込んでいた。
コナン君の表情から察すると、おそらく私のことだろう。
『そんなところに集まってなにやってんの?』
「あぁ、このがきんちょが真昼はどんな人かって聞いてきたから」
『………変なこと吹き込んでないでしょうね』
「ありのままの姿を語ってあげたわよ」
『園子が言うと誇張されてそう』
「そんなことはなかったと思うよ?ありのままの真昼って感じ」
ありのままの真昼ってなんだよ……と思いつつも、ならいいけどと答える。
そのまま私のことには触れず、この先生の授業はつまらないだとかあの先輩が結婚してたとかコナン君は学校楽しいかとかそんなくだらないことをお菓子をつまみながら話した。
丁度会話が途切れたときにコナン君が欠伸をしたのでそろそろ寝ようと蘭が言い出す。
『ゴミは片付けとくからコナン君は先に寝室行ってて?そこの扉の向こうだから』
「うん。蘭姉ちゃん達もおやすみなさい」
「おやすみ、コナン君。ごめんね、真昼。なんか散らかしただけみたいになっちゃって」
『いいって。ほら2人とも寝なよ?』
「じゃぁおやすみ、真昼」
「おやすみー」
2人が客間に行ったのを確認し、テーブルの上を粗方片付ける。
アダムとイヴは蘭と園子ついていった
私も行くか、戦場に。
江戸川コナン…と言うより工藤新一と対立しそうなのだから慎重にもなる。
ボンゴレと月白鬼について今は絶対明かしてはならない。
後々明かしたとしても月白鬼のことだけ。
もうこれ以上考えても仕方ないと、寝室の扉を開けた。
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