「じゃぁ呼んだら入ってきてね」

『はい』







* * * * * *



『っんぅ…眠い…』

今日はついに帝丹高校に転入する日。
ここに来てから今日まで特に何事もなく穏やかな数日だった。
まぁ面倒な書類やらは全部こっちにいるボンゴレの部下に回しちゃったけど。


『今何時…?7時半…!?うっそ!!』

確か昨日アウイナイトから7時40分ごろ迎えに来るって言ってたっけ?
………………まじか。
まぁ特に変装なんてしないから別にいいんだけど……朝はゆっくり過ごしたいのだ、これでも。





『……お待たせいたしました』

「…私は構いませんが、転校当日から遅刻とは笑えませんね」


アウイナイト…君っておかんていうか姑みたいだね…さすがメガネが似合うとは心の中にとどめることにした。
これ以上ぐちぐち言われたら高校に着く前にダメージが大きくなりかねない。

『てかまたポルシェなの?色々悪目立ちしそうだからやめて欲しいんだけど…』

「他の車種は出払っておりまして。本日は学校が終わる時間にお迎えに上がります。一度アジトへいらしてほしいとサファイアが」

『特に何もなければ向かうわ』


そう事務的な会話をしていると学校に着いた。
時間的には2限目か3限目といったところだろう。
勿論、生徒は誰一人として歩いていない。

『じゃぁ放課後に』

「はい。行ってらっしゃいませ」







* * * * * *


「"柊さん"入ってください」

今朝のことを思い出していたので少し反応が遅れてしまった。

『…はい』


教室に入ると少しザワっとした。
まぁ確かに、こんな中途半端な時間に転校生の紹介っておかしいよな…
初日なだけあって、先生も遅刻と言わずに家の都合でってことにしてくれている。


「はいはい、静かに。柊さん、自己紹介お願いします」

『はい。柊真昼と申します。これからよろしくお願いします』

「では、柊さんの席は…毛利さんの隣が空いてるからあそこね。」

「あ、はい!!」

いきなり接触できるとは……まぁクラスは綱吉が手をまわしたんだろうけど…
まって、なんで綱吉が知ってるんだろう?……まぁいいや。
何も知らないふりをし、彼女の隣の席につくと少しそわそわしたまま授業が始まった。




「柊さん、私は毛利蘭っていうの。よろしくね?」

「私は鈴木園子。よろしく!!」


いきなり話しかけられたことにびっくりしたが返事をする。

『私は柊真昼。よろしく』

「お昼、一緒に食べない?色々話も聞きたいし」

「いいわね!!どうかな?」

『もちろん良いよ。私も2人と話してみたい』


うまく懐に入れそうで一安心だ 。
そこからは京子やハルたちと話すような内容で向こうに置いてきた友人を思い出す。
元気かな…?


「柊さんの簪、かっこよくて綺麗ね…」

「ほんと、なんか引かれるものがあるわ」

『ありがとう。私も気に入ってるんだ。そう言えば…毛利さんの後ろの席の人って今日は休みなの?』

「あぁ、あの席は蘭の旦那よ、旦那」

「ちょっと園子!!違うからね、ただの幼馴染の、工藤新一て言うやつの席なの。最近学校来てないのよね…事件の調査だーとか言って」


え、原作突入してたの!?って、当たり前か……どこまで進んでるかは謎だけど。
まぁでもとりあえず何も知らない風を装わないと。

『えっと、調査?』

「蘭の旦那、高校生探偵って言われてるのよ。日本じゃ結構有名よ?」

『そうなんだ…毛利さんの旦那さんてすごいのね』


私も旦那というと違うって素晴らしい突っ込みをいただいた。

「でも、毛利さんじゃなくて蘭って呼んでほしいな」

「あ、私も。名字だとよそよそしい感じがするし」

『じゃぁ私のことも真昼でいいよ。改めてよろしくね、蘭、園子』






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