今日は久々に朝から学校にいる。
沖矢さんの登場に驚いたこと以外は、平凡な日々を送っている。
でも、今日の夜は何か起きそうな気がするんだよね……
と、いつものごとく思考を明後日の方向に飛ばしていれば、園子に咎められた。
「ちょっと真昼?話聞いてるの?」
『え、なにが?』
「やっぱり聞いてなかった……今日は酉の市に行こうって話してたでしょ?」
『あぁ…覚えてる覚えてる。てか、なんで酉の市に行くの?』
「あぁ……ほら、蘭が空手の大会控えてるから!!」
「そ、そう!また優勝できるように……」
『そう言えば大会ってもうすぐだったね。頑張ってね』
「あ、ありがとう」
* * * * * *
「蘭、真昼!!あったわよ!!乱舞璃神社名物……ラブリーみくじ!」
昼間の自分を殴りたくなった。
「毎年、酉の市にしか出ないおみくじで…好きな男の子の理想の女のタイプがバッチリわかっちゃうんだから!I」
「園子、マジになりすぎ!おみくじはおみじだよ?」
「知らないの?C組の爽子ちゃん、おみくじ通りにして告ったらうまくいったってさ!」
「えーほんとにぃ?」
私は2人に着いていけず、こっそりコナン君達の所に戻ろうと後退りするも、園子に捕まった。
「あんたも引くのよ、真昼!!」
『いや、好きな人がいるわけじゃないから意味ないと思うんだけど……』
「あら、あんたの好きな人のタイプが分かるかもしれないじゃない」
『えぇ……』
こうなった園子は誰も止められないのか、蘭でさえ私を見て首を振っている。
まぁ……300円だしいいかと思い、園子の望み通り3人でおみくじを引くために列に並んだ。
そしてついに……
「おーし、おみくじゲットン!さーて、真さんの理想のタイプはっと……」
「………」
園子は早速おみくじの中身を確認している。
蘭は何も言わないが、やっぱり気になっているようで、楽しそうな笑みを浮かべている。
その横で私はそっとおみくじをポケットにしまい、2人を見守る。
おみくじを開けずに見つめる蘭を横目に、どんどん読み進める園子に目をやれば、あちゃーという顔をしている。
何か自分に当てはまるあまりよくないことでも書かれていたのだろうか。
全部読みおわったのか、蘭がまだ中身を見ていないことに気付く。
「あら……蘭は開けないの?」
「う、うん……帰ってからコソッと……」
「ダメー!!」
「あ、ちょっ!!」
「えーっと、なになに……新一君の理想のタイプは……」
いつものように園子が蘭をからかっている。
私はその隙にそっと側をはなれ、コナン君達の所に戻る。
上手くいったようで、ホッと息をつく。
「真昼姉ちゃん、どうしたの?」
「蘭達は一緒じゃねぇのか?」
『あー……蘭達は向こうで……』
おみくじを引いてきゃっきゃしてます……と続けようと思ったが、園子のドロボー!!という声が聞こえ、慌てて2人の所に戻る。
「何だ、どうした?」
「ひったくりよ、ひったくり!!バッグの肩紐をナイフで切られて盗られちゃったのよ!」
「しかも、なんかお面被ってたよ……」
『お面?』
「それって、トリ男の仕業じゃない?」
コナン君が先週ニュースになってたよ、といつものように話し出した。
園子は大したものは入ってなかったら……と言いつつも、一応警察に連絡したようだ。
ちょっと微妙な空気になったが、今日のところはそのまま解散となった。
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