元々蘭達がいた入り口付近に戻るも、姿が見当たらない。
何処行ったんだろうと見渡せば、案外近くにいた。
ボックス席にのんびり座っていた。


『何座ってるの?』

「あ、真昼おかえり。ほら、あそこにいる容疑者3人が注文した料理を食べてみようってことになったのよ」

「真昼ちゃんはどれにする?カレーと塩ラーメンと麻婆豆腐」

『じゃぁ……』






* * * * * *



「みんな辛い料理注文してたっちゅう事ぐらいやな!アカン……食い物の話しとったら腹減ってきよった…」

「ほんなら平次も食べへん?」


近くで聞こえた声に、和葉ちゃんが反応し声をかけた。


「お前らオレらが必死こいて捜査してんのに…のんきに飯食うてたんかい!?」

「しゃーないやん……アタシらおなかペコペコやってん…」

「それに、ただ食べてるだけじゃないよ!だよね?お父さん!」

「あぁ…あの容疑者3人が注文した料理を……俺たちも食べて調べてんだよ!」


おじさまが尤もらしい理由を並べている。
でも、殺人事件があった現場で呑気にご飯食べるってどうなんだろう。


「……ハンバーグなんか頼んどった奴はおらんかったで」

『そうだっけー?はい、コナン君』

「え!?あ、ありがとう」


そう、私が今食べているのはハンバーグ。
私はそこの3人に便乗して食べたいものを頼んだ。
コナン君が羨ましそうな顔してたから一口あげれば、嬉しそうにモグモグしている。


「まぁえぇわ。ほんで?何か分かったんかい?」

「まあ…うまいって事は……」

「それ、ホンマにあの3人が頼んだ料理なんか?」

「うん!小五郎さんがウエイトレスに聞いてはったし間違いないで!アタシが食べてるこのカレーと……小五郎さんが食べてはる塩ラーメンと……蘭ちゃんが食べてる麻婆豆腐の3品や!」


私のハンバーグは誰も頼んでないね、というと黙っとれと言われてしまった。
コナン君が微妙な顔してこっちを見ているが気づかないふりだ。
しかし、なにかに気付いたコナン君がおじさまに話しかけた。


「ホ、ホントにその3品であってるの!?」

「あ、あぁ……まぁ、正確にいえば、カレーや塩ラーメンを食べた奴は2人共、その前にコーヒーやケーキを注文して食べていて……麻婆豆腐を頼んだ奴はデザートにフルーツも注文してたけど、急にキャンセルしたって言ってたよ……」


おじさまのその言葉を聞いたコナン君の顔が口元の緩んだ生意気な表情に変わった。
どうやら、犯人が分かったようだ。


「せやからあんたらの中に……犯人の関西人がおるっちゅうのはわかってんねや!関西人なら関西人らしゅう腹くくって……名乗り出んかい!!」

「平次!そんなんムチャクチャや!なに焦ってんのん?」

「そら焦るがな!せっかく今んトコオレがリードしてんねんで……早よ事件解かんと…またアイツにええトコ取りされて……」


「えぇっ!?犯人分かったの?新一兄ちゃん!!」

「「え……」」

「うん!うんうんわかった!!その推理、みんなに話してみるよ!」


何処にも通じていない携帯電話を片手に芝居をするコナン君。
ほらやっぱり、東が上だ。





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