コナンside

学校からの帰り道、帝丹高校の校門前を視界にとらえたとき、丁度蘭や園子が出てくるのが見え、駆け寄ろうとしたとき反対の道に黒のポルシェ356Aが止まっているのに気付いた。



「(…まさか、ジン!?なんで奴らがこんなところに)」

立ち止っていると蘭と園子に話しかけた見たことない女子生徒がポルシェに近づいて行くのが見え、あわてて蘭に近づく。


「蘭姉ちゃん!!」

「コナン君!!どうしたの?そんなに慌てて……」

「あの…今あそこで話しているのって…?」

「あぁ、今日転校してきた柊真昼よ?それがどうかしたの?」

「がきんちょのくせに真昼に見惚れたわけ?確かに綺麗だけど」


いつものごとく園子が茶化してくる。

「あ、いや別に…見たことないなーって思っただけだよ」


そんな事を話している間にその彼女が戻ってきて俺をちらっと見て蘭に話しかける。

『あれ、その子は?』

「この子は江戸川コナン君。今うちで預かってるの」

『そうなんだ?私は柊真昼。よろしくね?コナン君』

「あ…うん。よろしくね。真昼姉ちゃん」


そういうと何の裏もないような笑顔を向けてくる。
奴らみたいな雰囲気はなく、普通の女子学生に見える。
それに、乗っていたやつの顔は見てないから断言はできないが…
一応灰原に知らせるか。


「あ、コナン君これからケーキ食べに行くんだけど一緒に行かない?」

「あ…僕これから博士のとこに行かなきゃ」

「そうなんだ。遅くならないように帰ってくるのよ?」

「うん。行ってきます!」






「さぁ、私たちも行きましょ。ケーキが待ってるわ!!真昼、さっきの車についても語ってもらうわよ?」

「園子ったら…」

『えー特に語ること無いんだけどなぁ』



…話している内容は普通の女子学生っぽいな。
とにかく博士の所に急ごう。







* * * * * *



「なんですって!?」

「どういうことじゃ新一!?」

「俺が知るかよ…でも黒のポルシェだって言うことだけで、実際にジンやウォッカを見たわけじゃねーから何とも言えねーけどな」


そこまで言うと二人とも黙った。
灰原は何か考えているようだ。

「その生徒の容姿は?」

「長い黒髪を簪で纏めていて色白。目は黒だが違和感があったな…まぁ綺麗な顔だった」

「ならカラーコンタクトしている可能性が高いわね」

「カラーコンタクトか……」


そう呟けば、灰原は少し考え込んだ後声を発した。

「残念だけど、聞いたことないわね。黒髪の美人がいたなんてこと。簪なんて付けてたら印象に残るはずだし。それに黒のポルシェをジンしかもっていないなんてことは、あり得ないって貴方が言ったのよ?」

「それもそうだな。彼女自身からも特に何も感じなかったし。まぁ用心するに越したことはねーから一応な」

「えぇ、気をつけるわ」




「じゃぁ俺もそろそろ帰るわ」

蘭が遅くなるなって言っていたしな。
早く帰らねーとまた色々言われるだろうから。




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