なんとか動くことが出きるようになった私は、蘭達と同席させてもらうことになった。
救いは、カウンターに背を向けているので、降谷さんが視界に入らないこと。

とは言え、声は聞こえてくる。
どうにも意識してしまい、蘭達との会話に身が入らない。



「真昼姉ちゃん、安室さんとなにかあったの?」

『な、なにかって…?』

「だって、ずーっと心此処にあらずって感じだよ?」

『そんな事は……』


……ある、あるとも!!
ザンザス煽られて、正直に気持ちを伝えてやるよ!!と宣言……したわけじゃないけど……でも、それを伝える間もなくこんなとこで再会。
気まずくなるなと言う方が無理だ。


『(てか、私ばっかり気まずくなってるのが気に食わない。なにさ、何も覚えてませんーみたいにニコニコしちゃって……)』


コナン君の何かあったか、の質問からいつしか頭の中は平然としてる降谷さんへの不満に変わっていた。



「ねぇ、コナン君。真昼なんか情緒不安定だよね?」

「うん……多分安室さんと何かあったんじゃないかな……蘭姉ちゃんは何か知らないの?」

「知らない……そもそも、真昼と安室さんが知り合いって言うのもさっき知ったし……」


少しおどおどしていた態度から、イライラしたような雰囲気に変わった私に、蘭とコナン君は2人でこそこそ話していた。
まぁ、教える気は今のところ無いからいいんだけどね。

これ以上此処にいると、精神的にまいりそうだったので、食事を終えるとすぐにポアロを出た。






* * * * * *


コナンside


「真昼、大丈夫かなぁ?いつにも増してボケッとしてるのに1人で帰らせて……」

「蘭姉ちゃん……それだと真昼姉ちゃんがいつもボケッとしてるように聞こえるよ……」

「でも、心配よね……真昼ちゃん、いつもケーキ食べて帰るのに……」

「梓さんまで……」


女性2人の容赦ない言葉に、苦笑いしかでてこない。
真昼さんがおかしくなった原因であろう男は、何か考え込んでいる様子だ。
それなら…………



「じゃぁ、安室さんが真昼姉ちゃんを送っていったら?」

「……え?」

「あ、それはいい案ね!!安室さんのシフト、今日は昼までだし」

「昼まで1時間以上ありますけど……」

「大丈夫ですよ!!真昼ちゃんを送っていくって言うならマスターだって何も言わないです!!」


どうやら、マスターも真昼さんのことを気に入ってるようだ。
安室さんは少し思案した後、じゃぁ後はお願いしますといって店を出ていった。



「蘭ちゃん、報告待ってるからね!!」

「勿論です!!絶対聞き出してきます!!あと、連れてきます!!」

「ら、蘭姉ちゃん達どうしたの?」


女性同士なにか通じるものがあるのか、何やら協定を組んでいるように見える。



「真昼に春が来るかもしれないってことよ」

「真昼ちゃん目当てのお客さんはガッカリしちゃうかもしれないけど、安室さんと真昼ちゃんならお似合いよね!!」

「で、でも……年齢的にアウトなんじゃ……」


そんな俺の心配などお構いなしに、盛り上がる梓さんと蘭。
俺とおっちゃんは聞いちゃいけない話を聞いている気分になった。





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