最期に笑って
「いつになったら終わるんだろうな」
中身のない、思ってもいない言葉を吐く。吐かれた空っぽな言葉は無機質な部屋の空気に溶けて消えてしまった。
かつて願った“皆が笑い合っている幸せな未来”、それは今叶っているはずなのに、その願いを思い出す度に胸に溢れるほどの虚しさが残った。
瞳を閉じる。眠れなんかしない。それでも体や脳は疲れているから、微睡むくらいはできた。
夢を見た。場地もエマも生きてて、東卍の皆が笑ってる。イザナも生きてて、一緒に兄貴の墓参りに行って……。
みんな、みんな生きてて笑ってる。
そしてそこにいるオレも、今みたいなモノクロじゃなくてちゃんと色が付いてる。鮮やかに色付いていて、皆と一緒に笑い合っている。隣には愛した彼女の姿があって、彼女がオレに笑いかけてくれるからそれに応えるようにオレも彼女に微笑みかける――。
『万次郎!』
今でも鮮明に思い出せる、オレの名前を呼ぶ彼女の声。彼女がオレの名前を呼ぶときは、いつだってオレの一番好きな表情であるキラキラと輝いた笑顔だった。
エマのことは妹として愛していた。だが、“一人の女”として愛したのは後にも先にも彼女だけだった。
オレの“愛”は、彼女に別れを告げたその瞬間から永遠に失われた。
「なぁ……教えてくれ、ナマエ……。オレは……」
――どこで間違ったんだろうな。
今もなお愛している彼女の名前を口に出せば、あの日の彼女の姿が脳裏によぎった。
オレが別れを告げたことで離れた彼女は、今、どこかで幸せに暮らしているのだろうか。
◆◆◆ ◇◇◇
オレが彼女に別れを告げて随分と時が経った。
相変わらずオレは“仕事”を淡々とこなしている。世界の色なんてとうに消えた。そしてオレ自身の色も。
ふらり。誰もいない殺風景なアジトの窓辺に立つ。傷も汚れもないガラスの先には銀色の月と人工光が真っ暗な夜の中に輝いていた。
『夜景、綺麗だね』
彼女の言葉が過ぎる。彼女はこんな温かみのない明かりたちに“綺麗”と言って目を輝かせていた。
かつてのオレは、彼女と一緒にいるだけで世界が輝いて見えていたから、きっとこんな色も温かみもない景色でさえも綺麗に色付いて見えていたんだろう。
でも、今のオレにはもうその色は見えない。
「ナマエ――」
もう一度、彼女と見た“世界”が見たいと思ってしまった。
もう一度、あの輝いていた“世界”を見せて欲しいと願ってしまった。
「ごめん……」
―― ――
彼女が彼と別れてから随分と時が経った。
彼のかつての仲間たちとの交流は今も続いていて、今度行われる武道と日向の結婚式にも呼ばれていた。
「なぁ。お前、まだ……」
「うん」
かつて彼の隣に並び立っていたドラケンの言葉に、彼女は寂しげに微笑んで頷いた。
彼女の胸にかかる銀の細いリング。それは特別高いものでもなんでもない、そこら辺で売っている安いものだ。それでも、彼女にとってそのリングは世界でたった一つのリングだった。
「私は彼以上に好きになれる人も、愛せる人もできないと思う。……ドラケンもそうじゃない?」
「……否定は、できねぇな」
「ごめん、意地悪いこと言ったね」
「いや、いい。気にすんな」
彼女は部屋の時計が指し示す時間を見て、“帰るね”と彼に声をかけると、隣で作業をしていた彼はその手を止め“送って行く”と返した。
「毎回ごめんね。ありがとう」
「……お前のことは、“アイツ”から任されたからな」
「……そっか」
乗り慣れた彼のバイクの後ろに乗り、タンデムバーを握る。本来の乗り方を教えてもらったナマエは、もう昔のように前の人に掴まることはなかった。
あの頃はこんな乗り方も知らなかったから、小さくて大きなあの背に引っ付くように腰に手を回していたっけ。なんて昔のことを思い出した彼女は少し胸が苦しくなった。
「行くぞ」
「うん。よろしく」
彼がバイクを吹かし走り出す。聞き慣れた排気音だが、この音を聞くたびに脳裏に過るのだ。排気音を鳴らしながら、楽しそうな顔で隣を走る“彼”の姿が。
かつて自分を後ろに乗せていろいろなところに連れていってくれた彼のこと、そして彼と共に見た世界。それらはこうしてドラケンの後ろに乗っているとどうしても思い出してしまった。
「万次郎……」
赤信号に捕まり停車しているその少しの時間、頭を少し上げて夜空を見上げた。金色に輝く月、そして辺りの人工光の冷たい明かりたちが夜の暗闇を打ち消しているように思えた。
『すげーな。あちこちキラキラしてる』
彼と夜景を見に行った時のことを思い出す。彼は人工光と明かりと月明かりの境界線になっている土手に腰掛けて、少し離れた人工光の群衆を眺めていた。
彼は、降り注ぐ月明かりと前方からのぼんやりとした人工光に照らされてとても綺麗だった。金髪が煌めき、時折そよぐその髪がなんだか明かりを浴びて煌めく風に見えた。
綺麗だった。月明かりよりも人工光よりも、隣に座る彼が、彼のいる世界が綺麗だった。
彼はナマエをたくさんのところに連れていってくれた。見たことのない場所も、全く知らない場所も、彼のお気に入りの和菓子店も……。そのどれもが今でも鮮やかな思い出として彼女の中に残っていた。
「……あそこ、寄るか?」
「……うん」
背後の彼女の様子を察したドラケンがそう声をかけた。彼女が首を縦に振ったので、彼はバイクの行き先を変えた。
向かう先はあの土手だ。
「ここは十年以上経っても変わらねぇな」
「そうだね」
二人でバイクを降り、あの時のように並んで土手に腰掛けた。視線の先にはあの時よりも少し数を増やした人工光の群衆があり、そして上からは黄金に輝く月から降り注ぐ柔らかい月光があった。
――変わってしまったのはいつからだったんだろう。
それは彼のことでもあり、自分のことでもあった。
「オレが言うのもなんだけどよ。……そろそろ別の奴を探したりしねぇのか?」
「実はね、探してみたことはあったの。合コンとかにも参加したこともある。だけどね、どうしても彼のことを思い出しちゃうんだ。それにこのリングを外して行けなかった。それで分かったの、やっぱりこの先も彼以外のことは愛せないって」
「そうか……」
「……大丈夫だよ。彼は、私を守るために別れた。なんとなく分かってたから」
柔らかい風が吹き抜け、二人の髪を小さく揺らした。
胸元にかかるリングをそっとつまんで少しだけ上にあげる。リングとそれを通る細い銀のチェーンが月光に照らされて光っている。彼からもらった最初で最後のリング。あの頃はこんなことになるとは二人も、そして皆も、思っていなかった。
『次渡すときは“本物”だから。それまではコレ、付けてて』
そう言って彼が渡してくれたこのリングは、今はナマエの胸元に揺れている。
会いたくないと言ったら嘘だ。彼が今どういうことをしていて、どういう立場になっているのか、それはよく知っていた。それでも、もう一度彼の側にいたいと思って、願ってしまう自分がいた。
もう一度、彼と共に見た“世界”を見たいと思った。
もう一度、自分の知らない“世界”を見せて欲しいと思った。
「ここにいるよ。万次郎――」
その言葉は、隣に黙って座っていた彼の耳にだけ届いた。
リングを握りしめ、そっと目を閉じる。この願いが彼に届いてくれたら、そう思って今もどこかで生きている彼に向けて願った。
――私、まだ万次郎のことが大好きだよ。他の男の人を見ても、万次郎よりいい人は見つからなかった。
――時折ね、夢を見るの。エマちゃんも場地君もいる世界。皆笑い合ってる幸せな世界。そこで私と万次郎も手を繋いで一緒にいるの。
――ねぇ、今万次郎は笑えてる?私、万次郎の笑った顔が一番好きだったの。楽しそうに笑う貴方は、私の太陽だった。私が落ち込んでいても、貴方が笑いかけてくれるだけで元気になれたの。
不意に頬を何かが伝い落ちる感覚がした。そっと手で触れると濡れていた。どうやら彼女は気づかないうちに涙を流していたらしい。
流れる涙を軽く手の甲で拭うも、涙は静かに流れ落ちてくる。
「ナマエ、使え」
「……ありがとう」
隣にいた彼が彼女にそっとハンカチを差し出した。それを受け取った彼女はそのハンカチを目元に当てながら、潤む瞳で前を見た。視界に映る人工光の群衆が、涙で歪んで混ざる。なんだか世界そのものが歪んでしまったように思えた彼女は、そっと目を伏せた。
「万次郎……会いたいよ……」
――どうか私の想いが、声が、彼に届きますように。
◆◆◆ ◇◇◇
今日向かうのは、かつてアジトとしていた廃墟。
理由は“そこにタケミっちが来るから”。三途からの連絡を受け、その場にはオレと三途の二人で向かうことにした。
彼には会いたくなかった。黒い衝動に飲まれてしまったオレは、きっと彼を躊躇なく撃つだろう。
彼が過去にまで来て求めた“未来”は既に確立した。その“未来”こそが“今”だというのに、どうして彼はそれを手放すようなことをしたのか。オレは理解ができなかった。
「いい未来だろ?」
あぁ、本当に。どうしてお前はいつもそんな目をしているんだ。
この“未来”を手に入れるためにお前は幾度となく辛い思いをし、苦しい思いをし、たくさんの痛みを受けてきた。そうやって手にした“今”にいるというのに、どうしてお前は自ら手放すようなことをするんだ。
「君を救う番です」
その言葉を聞いた瞬間、引き金を引いた。そこに戸惑いも躊躇もなかった。ただ“いつものように”引き金に指をかけ、そのまま引いた。確実に殺す、そのために何発か弾を放ち致命傷を負わせた。
ドクドクと彼から流れ出す鮮血が彼を中心に血溜まりを作る。もう幾度となく見てきた光景だ。それなのに、この空っぽの胸が少しだけ何かを感じた。
“助けに行くよ”
彼の言葉を背に受けつつも、オレは一人その場を去った。あの状態じゃ遅かれ早かれ失血死を迎える。結婚式の招待状を持ってきたということは、近々結婚することになっていたんだろう。相手はきっと、彼のことを信じ、そして愛していたヒナちゃん。
悪いことをしたとは思ったが、それも一瞬だけだった。階段を上がり、たどり着いた屋上で一陣の風に吹かれた瞬間、その思いも消え去った。
ビルのふちに立つ。強い風が何度も吹き付けてくるが、ずいぶんと痩せたこの体はびくともしなかった。
ポケットの両手を突っ込んで少しだけ下を見下げる。あぁ、昔もこんな景色を見たっけ。あの時はアイツらもいて、隣にはナマエがいた。
そっと目を閉じる。頭に駆け巡るのはアイツらとの思い出、そしてナマエとの思い出。そして決まって夢で見る、オレも含めてアイツらと笑い合っている“あったかもしれない未来”の光景。
『万次郎』
少し離れた場所でわいわいしているアイツらを眺めながら、色のついたオレの隣に寄り添うように立っているナマエ。オレよりもずっと小さくて柔らかいその手でオレの節くれ立って硬い手を握り、微笑みかけてくれくれる彼女の姿――。
全て、全てオレが夢見てしまった“未来図”だった。でもそんなの、望むべきではなかったんだ。だってその未来図は“来ない未来”だったから。
ゆっくり目を開く。覚悟はとうの昔にできていた。
その場で踵を返し、外側へ背を向ける。あぁ、懐かしいな。あの頃は、本当に幸せだった。アイツらと一緒にバカやって、毎日が楽しかった。オレの隣にはいつだってナマエがいてくれた。オレがナマエを愛していて、ナマエがオレを愛してくれていた。
だから、これから先もずっと、死ぬまでずっと一緒にいようって約束して指輪を渡したんだ。
後ろから吹き付ける風で服が揺れ、胸元にかかっているチェーンも一緒に揺らめいた。風に吹かれてふわりと浮いたのは、彼女に渡したものと同じ、銀色の細い指輪。当時のオレが買える精一杯のものだったが、これは今も昔も、オレにとっては世界でたった一つの指輪だった。
そっとその指輪を握りしめる。それだけで側に彼女がいてくれる気がした。
さぁ、いこう。全てを終わらせるんだ。
「いくぞオマエら!!!!」
地面を蹴ったその瞬間、誰もいないはずの屋上にかつての東卍の皆の姿が見えた気がした。
ゆっくりと目を閉じる。この高さだったら即死だろう。
『万次郎』
彼女の声が聞こえた気がした。
ここには絶対にいないはずだから、きっとこれは走馬灯のようなものなのだろう。……あぁでも、最期に彼女の、ナマエの声が聞けてよかった。
ふわり、と誰かに抱きしめられる感覚がする。きっとこれも気のせいだ。最期に彼女を思い出したオレの幻覚だろう。
それでも、なんだか彼女が抱きしめてくれているような気がして嬉しかった。
今更悔いはない。だけど今のナマエの姿を見ずに逝くことになる、それだけが唯一の心残りだった。
――ナマエ、きっと昔よりずっと綺麗で可愛いんだろうな。オレのことなんか忘れて、幸せになれよ。
このまま落ちて死ぬ。そう思っていたのに、その途中で何かがオレの腕を掴んだ。
「君を死なせない!!」
目を開けると、そこには死んでいるはずのタケミっちがいた。
血みどろで今にも死にそうだというのにどうしてコイツはオレの腕を掴んで離さないんだ。
彼はオレに“手を掴め”と叫んだ。
どうしてそこまでするんだ。オレはお前を殺そうとしたのに。そんな息も絶え絶えで今にも死にそうなのに、どうして――
「……手を離せ。もう全部終わらしたいんだ」
「……ホラ、後悔してる」
後悔?オレが?
“絶対に助けるから”と死にそうな彼が言う。
――バカなやつだ。もう戻れやしないのに。オレも、お前も。
「オレを……楽にさせてくれ」
「うるせぇええ!!――アンタはいつもそうだ。なんでもかんでも一人で背負いやがって!!」
涙と血でぐしゃぐしゃの顔をした彼が、なおも光の残る目でオレを見つめた。
その目、昔から変わらねぇな。
「オイ万次郎!!一度でいい!!“助けてください”って言えやぁああああ゛!!」
あぁそうだ。
『私、喧嘩とかでは力になれないけどさ。なにか辛いこととかあったら言ってね』
オレは――
「オマエを絶ッ対ェ助けてやる!!!万次郎」
ずっと――
『言いたくないなら何も言わない。こうやって正面から抱きしめたら顔も見えないし、泣きたければ泣いていい。私が全部受け止めてあげる』
「助けてくれ、タケミっち」
ナマエ、ごめんな。オレ、本当はずっと助けてもらいたかったんだ。泣きたかったし、辛くて苦しい時もいっぱいあった。なのに意地張って、総長だからって誰にも言えなくて。
でも、ナマエが居てくれたから。何かあったなって察してくれた時には必ず顔が見えないようにって正面から抱きしめてくれたから、オレは泣けたんだ。
それなのに、オレはちゃんとナマエに助けてって言えなかった。ナマエはいつだって“力になるよ”って言ってくれてたのに。オレに寄り添って一緒にいてくれたのに。
命が尽きたのか、力が抜けたタケミっちがオレの手を掴んだままずるりと落ちてきた。
オレは再び目を閉じた。もし、オレもタケミっちみたいに過去に戻れたら――。
「ナマエ、ごめんな。オレ、ナマエと一緒にいれて本当に幸せだった。ありがとう」
空っぽだったはずの心は、今じゃ言葉にできない感情で溢れかえってぐちゃぐちゃになっている。だが、その感覚が久々に“生きている”と思えたから、逆に穏やかな気分になった。
「ナマエ……愛してる」
地面に叩きつけられるその瞬間、オレはあの頃と同じように微笑んだ。
◆◆◆ ◇◇◇
「ねぇ万次郎。貴方が最期に見た景色は、こんな感じだったの?」
廃墟と化したボーリング場の屋上に、小さな人影が一つ。
強いビル風を吹き付けられているその人は、かつて“彼”が可愛いと褒めてくれたワンピースとよく似たものを身にまとい、そこに立っていた。
左手の薬指に嵌る細い銀色のリングが、月明かりと人工光を反射して煌めいている。
「ここの夜景は、綺麗だね。ここに万次郎がいたからかな」
最後の一歩を踏み出し、ふちに立つ。少しでもバランスを崩せば真っ逆さまに落ちるだろうというのに、その人は穏やかな笑みをしていた。
「ごめんね、万次郎。私の力不足だったね。私にできることは全部したつもりだったんだけど、私じゃ助けられなかったね」
そっと目を閉じる。目尻から静かに流れ落ちた雫は、ビル風によって吹き飛ばされた。
「私ね、死ぬまでずっと一緒にいられると思ってたんだ。そんな未来が来ると思ってたんだ。だけど……夢で終わっちゃった」
後ろから誰かが慌てた様子で階段を駆け上がる音がした。だが、その音は今の彼女の耳には届いていなかった。
「万次郎が死んだって聞いた時ね、私の世界から色がなくなっちゃったんだ。何を見てもモノクロに思えちゃって、私の色もなくなっちゃって。笑うことも難しくなった。だけど、ここに来たらちゃんと色が見えたし、笑えたんだ」
「ナマエっ!!」
彼女の名前を呼ぶ声が響いた。彼女はちらりと一瞬後ろに視線を向けてから再び前を向いた。
「後を追うとかバカなこと考えてんじゃねぇ!早くこっちに来い!」
「私今、ちゃんと笑えてるの。世界も鮮やかなの。……ここに、万次郎がいたから」
「気持ちはいてぇほど分かる。でもな、アイツがこれを望んでるとは思わねぇ。何のためにお前に別れを切り出したと思ってんだ」
「……分かってる。分かってるけど、もう無理なんだよ。どこかで生きているならそれでいいって思えたから今までやってこれた。だけどもうこの世界のどこにも、万次郎はいない」
彼女はその場で踵を返して後ろを向いた。彼女を呼び止める彼――ドラケンに彼女は微笑んだ。
「ドラケン、今まで私の隣で見守ってくれてありがとう」
「ナマエ、やめろ」
「でももういいよ。私は大丈夫だから」
彼女はゆっくり両手を広げた。その姿を見たドラケンは地面を蹴って彼女の元へと全速力で駆け出した。
「万次郎、最期は笑えてたかな。……私は、今笑えてるよ」
「ナマエッ!!」
「万次郎、世界はキラキラして綺麗だね」
その言葉の直後、彼女は穏やかに微笑んで足元を蹴った。
落ちていく最中、彼女の視界にはこちらへ必死に手を伸ばすドラケンの姿が映っていた。