『剣姫と鼠』妄言裏話



今回『バビロンくんとシルファが戦う』以外の目的無く書き始めたので特に筋書き決めず、最初と最後全く決めずに、書き連ねるまま進めてました。
だから詰まったらずっと詰まりっぱなしだったんですけど…殆ど@H以外1日で書いたような感じ…もう出来ないだろうな…
まあ書けたんでオールOK!

あらすじ・筋書きはある程度決めとこう!



○…肉付け順


J城の廊下を歩いてるバビロンくん。冒頭いらないかなーと思ってましたが一応説明いるかなと思って追加で書きました。最初がグリモが抱きついてくるシーンだと話が明るすぎたので、なんか緊張感でて空気引き締まっていい感じに。


M唐突なモブ兵
穴埋め文➌バビロンの名前が呼ばれることでグリモが気付くという構造にしたかったので最初はディアンを登場させようとしていたのですが、問題解決の方向に舵を持っていかれそうになったこと•場の空気を変えやすく今後の出番皆勤賞になりそうだったので名も無きモブ兵へと変更になりました。アルベルト様が代わりにログイン。名前だけですが友情出演。
バビロンくん自身に親しく接される理由思い至りませんでしたが、兵士からすれば自身らの王子の危機を救った恩人•美味しい料理も振る舞ってくれた•国のため奮闘した青年、更に王子のご友人という扱いなのでかなり印象良いと思います。


@バビロンくんに助けを求めるグリモ〜バビロンくんが覚悟を決めるまで
真っ先に書き上がった場面。綺麗に上から下まで一直線に書き上がり。あまり加筆もされていない、一番イメージが固まってた場面ですね。
シルファとの勝負が見たかったのでその理由付けとして最も適切な感じだったグリモを採用。他の案としては•ロイド本人が押し付けてくる•レンの稽古してる内にどっちが強いか、みたいなかんじだったかな〜
グリモが悲鳴上げたところでシルファに偽物とバレました。
提案には不満ですがジェイドと戦ったときのこと・レンから話を聞いてたこともありまあ渡りに船か…と思ってバビロンくんとの剣稽古に同意します。同意したものの、ロイド本人と稽古できると思ってたので、まあ、あまり機嫌は良くないです。


H訓練場到着
ここがなかなか難産でした…全然筆が進まず、箇条書きでなんとか、シロに居てもらうことでじりじり書き進め、繋ぎの文として変に固くならずに。その時点では地面も掘っておらずただ居るだけ。書くことがなく、この後直ぐ打ち合いの連撃の文に飛んでました。
後の肉付け時も凄いじりじり進みました
魔術好きの何某…一体誰なんでしょう…あ、ここ笑いどころです


L剣の選別
穴埋め文❷あまりに文の中間がないためなんとか追加した文。取り敢えずで書いてた箇条書きのシルファの台詞「こちらからお選び下さい」がずっとぽつんとしてました。今となっては色々書き足して良かったと気に入ってます。
バビロンくんの視線が木剣の太い物から細いのに移行していくのは一番最初に目に入った頑丈そうなのが大人用の片手剣だったからです。この時点でもうバビロンくん相手の武器を破壊することしか考えてません。他に頑丈な剣が無いか探してます。そして布に巻かれた大剣はご明察104のロイド用の大剣でした。シルファはバビロンくんの得物が短剣と知っていてのでまさかちゃんとした剣を選ぶと思ってなく退けてませんでした。バビロンくん使いたかったので名残惜しそうに見届けてます。
一通り見た時一応短剣も見てますが勿論選びません。短剣は隙を突くには良い武器ですが、間合いは短く防御に向かない、何より攻撃を防いだ際受け流す遊びが絶対必要なので。短剣は衝撃が逃せず自分の手が死にますので。
あとやっぱり形が違うので使いにくかったのもある、短剣≠サバイバルナイフ
バビロンくん口述が成功すれば自分は逃れられると思ってますが、既にロイドの姿をしたグリモとバレてるので逃れられません残念。あと一応グリモが声かけた時シルファの返事が冷たいです、もうバレてるので。
最終的に大剣を包んでた布の下に隠れていた、大人用の両手剣をバビロンくん選んでます。逆にシルファは最初バビロンくんが見た片手剣を抜き取りました。描写でバビロンくんは両手で、シルファは片手で剣振るってるんですけど…伝わってたらいいな〜。
騎士団長の娘、というフレーズが舞い降りてきたのでどうにか使おうと試行錯誤、7のハニワまだ残ってるかな?ロイドの作ったものなら残してそうかも…と思って登場させ、削られてもらいました。力量の差を見せつける良い描写になったと思います。これでシロも何故訓練場にいたのか理由が出来ましたね一石二鳥!


I打ち合い
シルファが最初構えていなかったのは、バビロンくんが自分の得意とする短剣でなく長剣を選んだためやる気を感じられなくて、やる気出てないからです。バビロンくんの得物が短剣、サバイバルナイフと知ってますからねシルファ。武器を選び直させるためバビロンくんの剣結構力入れて弾き飛ばす気でした。バビロンくんが耐えて防いでみせたのでやる気が無いのではなく何か策があるのだと解ってやる気満々になりました。やる気は無かってん…
んでそのままの力加減で打ち合い始まっちゃったのでバビロンくんだいぶキツかったと思います。元はもう少し手加減してくれる予定でしたが、シルファ些か強い力で弾き飛ばし、それをバビロンくん受け止めましたからね。あ、このくらいの力でも大丈夫なのか、と認識されてしまいました。まあバビロンくんの方一応少しの猶予も無いわけじゃ無かったのでロイド来るまで持ち堪えてますけど…かなり限界でした
打ち合いの描写もっと書きたかったんですけどねーバビロンくんが落とした払い落としたシルファの剣の上に刃を走らせて強襲する、曲芸のような動きでシルファを驚かせる場面とかあったんですけど書けなくて、表現もくどくなりそうだったのでなくなりました。残念。いつかリベンジをば。
ちなみにグリモの合図で始まりましたが、グリモ掛け声と共に目を閉じちゃってます。なので同時に聞こえた音にびっくりして悲鳴上げました。
あとバビロンくんがずっと(打ち合い)っていってるのはちゃんとした剣稽古を知らないからですね………嘘です。筆者が『稽古』の文字をなかなか浮かべられずに『打ち合い』と打ってたからですシルファの台詞に「お稽古しましょうね〜」を打ってたのに何故か浮かんでこなかった、なんででしょう。まあ修正してないのは、稽古というよりはそのままの『打ち合い』の方がぽいから良いかな〜と思った次第であります。


G限界
シルファが大きく詰めてきて構えてるのに意識を逸して、行が空いているのは、限界を悟ってもう打ち合いを持たせられないと自覚したから•ロイドが戻ってきたか確認したからですね。さっきまでシロに抱き着いてた少年が普通に立ってるの確認してこれが最後と『初めて』全力で剣を振り抜きました。
まだ帰って来てなかったら…多分まだもがくでしょうけど、剣の方はこれの前の突きで盾にした時実は割れてヒビ入ってますので受けたら折れちゃいます(みしりと軋む嫌な音)。後に(これで良かったのかもしれない)とバビロンくん思ってますがマジでその通りです。続けてたら折れてもろに身体に食らってたでしょう。危機察知能力高いので自覚なくとも薄々分かってたかもしれませんね。


A決着
実は何パターンか考えてて、最終的に書き始めたのが『光武を剣に仕込んでロイドが帰ってきたら斬って折る』でした。ただいくら最初にバビロンくんの方の制限について話してなかったからといって魔術使うのどうなんかな〜と思い始めて一応見本て建前あるしな〜と今の形に変更しました。今の方が理に適ってるようで自分的に好きですね。あとロイドに言わせたい台詞も思いついたので。

・変更した前↓
神聖魔術『光武』で木剣の内側にもう一つ作り出し少女の持つ木剣を断ったのだ。目論見は達成されたが、まさか己の木剣までもがれるとは想定していなかった。
柄本から折れた木剣を見る。
魔術によって補強された剣は『力尽く』でへし折られていた。


B折れた木剣
シルファの「……お見事です」の……には多大なる不満が込められてます。能力も使わないで何か企み本気を見せなかった相手がやっと本気を出した、と期待値ぐーん!と上がって、からの武器破壊ですからね、はぁ〜?て感じです。
でも本物のロイドが帰ってきたので一瞬不満吹き飛んでます。
…そう、一瞬『だけ』ね…


C目論見
バビロンくんとシルファの一番の違いは何かなと考えて、圧倒的な差を上げるならば、やはり筋力の差でしょう。バビロンくんが苦労して、反動さえ喰らうような技を、シルファは軽々と打ち出す事が出来ますからね。
ここもあまり、狙いのとこ以外は全然修正せずに書いてますね。
書いたとおり、なんとバビロンくん一度もその身に攻撃を受けてません。剣に隠れて全力で避けてます。攻めよりも逃げに走ってて、シルファが不満げなのはそのせいです。息を吐く間もない程の連撃は逃さず攻撃に転じさせようと、本気を引き出して能力を使わせようとしてたためです。軟体能力使うとバビロンくんもう少し楽になるでしょうからね、使いませんでしたが。シルファが最初から言ってたら使ってたかもですね、好奇に溢れた見物人がいるからやっぱり無理かもだけど。


D野次馬
城内で剣の稽古が行われることは日々の一部•兵士達の日課となっている筈ですが、中庭に響き渡る、叩き付けるような轟音が何度も続いたら何だなんだと確認する人が、見物人が増えるのではないかな、と思って最初予定してなかった文が出てきました。
あと書いてる内に、
バビロンくん別に勝負の決着に執着しないよな〜て考えまして。
ロイドが帰ってきたら負ける、それで済ましそうだなあ、と。
では何故ここまできつい思いをして負けないよう奮闘しているのか。
その理由は。
バビロンくんは、自分一人だけならどんなに評判が落ちても気にしないでしょう、他者からの評価なんて何の意味も無い、気にしなければ良いものですから。
ですが今は違います。今、バビロンくんには大切な仲間がいて、救ってくれた主が居ます。仲間は主に仕える従者として、領地を纏める領主として努力しています。それは何故か。
勿論主の為です。
自分達の行いが全て主への評価へと繋がる。繋がってしまう。
評価を覆すことの難しさをバビロンくんは知っている筈です。世間の目の厳しさも。
だからこそ、弱い所、後ろ指さされる、責め立てられる所を城の人々に見せることが出来なかった。
ああやっぱり、だとか、元は賞金首だから、城にあんな者が居るなんて……などそういった下に見た評価をされない為に、負けることが、無様なところをみせることが出来なかった。…のではないかなぁ、と。そう思います。
……だけどね、もうあまり城にバビロンくん達ロードスト組を侮り嘲る人はそんなに居ないと思うんですけどね。冒頭で出てきたモブ兵らはロードスト組のして来たこと知ってるし王族たちに接する所を見てきてる訳ですから。王族に対する態度じゃない?それは…まあ、なんもいえねえ…
あ、あとまだ文量が足りなければここで拍手しながらアルベルト様が出てくる予定がありました。見物人達を払って奮闘を褒めてくれるんですけど、なんか芝居がかった、大袈裟な演出になりそうだったので他を補強•肉付けすることで文字数を調整しました。
…うん、書かなくてよかったな、アルベルト様のイメージとちょっと違う感じになりそう。かわりに冒頭に友情出演してもらいましたし良い良い。あと台詞がめんd(殴


Eロイドとのやり取り
「どうして〜」が言わせたかった台詞ですね、ですので上記の決着を修正しました。ロイドは魔術を使わない事柄に対して興味持ちませんから、だからこそバビロンくんが能力をどのように使って戦うのか見れなくて残念…と思ってることでしょう。
(その筈だ。そうであってほしい。そうあれ)最初無かった文ですがめっちゃ気に入ってます。ただ入れることによってコミカルさがただ上がるのでどうしよっかな〜となりましたが、ロイドとのやりとり、後半の文全体を明るくすることで雰囲気をカバー。最初の文のままだったらここだけ浮いてましたね、前の文は暗い感じだったので。でもここのバビロンくん必死さが伺えて(当社比)とてもとても良い、好きです。


K治癒
穴埋め文❶神聖魔術使えるの十二神官にはバレてるし城の方にも報告いってるかなって思って説明したことにしてます。教会でアルベルト様と会議した時は使えること伏せてたからいつから使えたのか、御使いと何を話したのか、神官でもないのにどうして使えるようになったのか、詳しく聞かれてそうだな〜と思って細説、と書きました。多分うんざりしててもう二度としたくないことと思います。信じてない神様に対して、信仰心ないのに神の御業を…?と疑われたら面倒でしょうし、信じてるフリしたんじゃないかな…ある程度の辻褄が合うように説明したでしょう。


Fラスト
油断させて刺す!理由ある理不尽がバビロンくんを襲う!!
断りの常套句で油断させる描写を書けたときは、天才か…?と自分褒めましたね、これからも褒めていきましょう褒める子は伸びる、これ至言。
シルファは不完全燃焼なので、またロイドが居らずグリモが身代わりの時があればバビロンくんで発散しよっかな〜とか考えてそう。
ロイドは能力がどう使われてるのか見て解明をしたい。
…んで、複数の視線は、実はこの二人からだけじゃないんですよね〜
グリモは済まねえ…バビロン済まねえ…って思ってるけどもう一度シルファと稽古なって言われたら逃げ出すし
シロは闘い見て闘争心煽られてわくわくしてるし
まだ居る見物人達も、凄まじい迫力の剣戟を観てるわけで、魅せられた訳です。良い勝負だった訳です。そもそもシルファ相手に手加減されたとしても持ち堪えられる兵士がそんないるかって話なんです。
以上が期待を込めた、痛いほどの視線がいくつも向けられてる理由です。モテモテだねバビロンくん!
そんな状況に疲れ果て、バビロンくんは、信じてもないクソッタレな天に向かって願うのでした。

まあそもそもバビロンくん他のロードスト組と違って神に縋った、祈ったことなさそうなので神に対して何の感慨もない、なにも感じてなさそうですけど…





おまけ・呼び方
バビロンくんのシルファの呼び方、『教育係』と『少女』で分けてるの気付いた方いらっしゃるでしょうか。まあ完全に筆者の趣味なんですけども、基本シルファの関心がロイド(グリモ)に向いている•バビロンくん自身に向いてない時は『教育係』と呼んでます。で、自分に意識が向けられてる時は『少女』となってます。これは単純にバビロンくんが、色のある話じゃなくて相手を『意識』してるからですね。ずっと緊張してます。立場とか役職を抜きにして、自分より強い、油断ならない相手…と感じてるのかと。



書いてた時の思いやらなんやら、書きたくなったので書いた代物
夢がいっぱい詰まってるぅ




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