悪性隔絶魔鏡「新宿」のネタバレを含みます
▼苗字女主
何も覚えていない。気づいたら新宿のビルに閉じ込められていた。
▼燕青
新宿を散策中女主を発見する。
一日目
知らない人に起こされた。体に変わった絵を描いた美人だ。腕に切り傷があって、でも手当ての方法がわからなくて困っていたら笑われた。
彼はエンセイというらしい。部屋に入ろうとしたら罠が作動したらしく、ドア付近には氷柱のようなものが床や壁に深く突き刺さっていた。誘拐されたのか私の職場なのかわからないが、このビルちょっと危なすぎじゃないだろうか。あれを避けたと言うエンセイの反射神経もすごいけど。
二日目
部屋から出られない。見えない壁があって、壊そうとしても衝撃は吸収されてしまう。エンセイは普通に出て行ったのに。
外に出られないとわかると出たくなる。この部屋はつまらない。紙束はほとんど読めないし、重い機械は押しても動かないし……退屈だ。
五日目
エンセイが来た。なぜか出れないと伝えると本と食べ物を持ってきてくれた。お腹が空くことはないのだが、色んな食べ物を知れるのは楽しい。何かほしいものはあるかと聞かれたので手当てできる道具がほしいと頼んだ。あの時何もできなかったのが悔しかったのかもしれない。私は負けず嫌いなのだろうか。エンセイの意見を聞きたかったけど、また笑われたから聞かなかった。
k日目
まだ出れない。本もこれで十四冊目だ。話し相手がほしい。でもエンセイ以外に訪れる人はいない。
窓の外は変な……とにかく奇妙な、気味の悪い人型のナニカしかいない。急に殺し合って、それを楽しんでいるようにも見える。人間ってこんな生き物だっけ。
l日目
記録を読まれた。ほんとに俺のこと知らないんだなと言われたが、記憶がないのだから知らないに決まってる。あとスイコデンとか転校生とか、自分で言ったのに質問したら教えてくれなかった。んなことより俺の名前を漢字で書けるようにしろと言われた。
(ページいっぱいに燕青と書かれている)
m日目
ドアと窓から出れない?床と壁と天井があるでしょ!と思い立ったので機械を投げまくった。重かったけど、繋がっている紐を切る方がずっと大変だった。
でも成果はなし。ゴミだらけになった床でふて寝してたら、燕青が部屋に入るなり「無事か!?」って抱き起こしてきた。外の人間が侵入したと思ったらしいけど、そんな焦ることだろうか。あと私は外に出ようとしただけだ。紛らわしいことはしていない。
n日目
今日は色々あった。部屋から出れた。自分の正体も知った。でも今はただ、燕青の安否が心配だ。