Gefühl
(感情吐露)
入学式の新入生代表挨拶。そこで初めて跡部景吾という男の存在を知った。「俺がキングだ」初っ端からそんなぶっ飛んだ発言をした彼をみて、変な人だ、と、ドン引きしたのをはっきりと覚えています。好意なんか一切なかった。絶対好きにならないとさえ。そもそも好みのタイプではなかったので。だけどある時に、“期待は誇りだ。それを重圧と思う奴は器じゃねぇだけだ”そう言った。その言葉で、見方が変わった。期待を重圧とは思わず、むしろ誇りだと言えるその強い心に惹かれた。自信に溢れた堂々とした背中。かっこいいなって。素直にそう思った。私にはなかったものを持っていた彼のことが、気になるようになった。これが恋心だと自覚した瞬間とかはまったく覚えてないけれど。多分この時点でもう好きになっていたのかもしれないなぁ。なんて思いつつある。
私にとって、跡部景吾との出会いは運命だった。私はあの人に出会うために生まれてきたんだと思う。あの人に会いたくて生まれてきたのかもしれない。赤い糸は彼と繋がっているんじゃないかとも思っていたりするけれど、あの人にとっての運命の人はきっと私じゃないんだろうね。私じゃないけど、でも私であればいいのにと、烏滸がましくも思っているし期待もしています。あの人が幸せであることをとても願っているけど、その幸せの中に私がいたいという傲慢な願いが常にあります。彼の思い描く幸せの形の中に、当たり前に私の存在があること。そうであってほしいと思ってしまっている。
あなたの特別になりたい。あなたと幸せになりたい。だけどなれなくてもいい。あなたが幸せなら、この想いが叶わなくてもいい。それはたしかに思う。間違いない。
だけどほんとうは。本音は。心の奥底では。
あの人と幸せになりたかった。
あの人と一緒に生きたかった。
あの人の特別になりたかった。
あの人に選ばれたかった。
私を見てほしかった。
そう思っています。ずっと。なれなくてもいいけど、なりたいと思う矛盾した感情がいつだって私の中にあって、それはどうやっても消えることがないです。
全部叶わないのわかっていて、それでも“いつか”がくることを期待して、“いつか”を望む願いを手放せない。
一度は離れた。けれど完全に忘れることも離れることもできなかったくらいにはほんとうに大好きな人だった。きっと私は死ぬまで彼が好き。死んでも大好き。たとえ彼に大切な人ができたとしても、嫌いにはなれないだろう。私じゃない誰かを選んだとしても、私を好きにならなくても、私はずっと跡部景吾が好き。勝手に想い続けてしまうと思う。でも、まだ大切な人がいないなら相手は私がいい。と願い、期待して生きさせてほしい。
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あなたの運命の人になりたい。
あなたの大切な人になりたい。
あなたに愛されることが許される、唯一。
“世界で1人だけ”の存在になりたい。
いつか、あなたと。
