代わりは君の唇
不知火 ゲンマ
急な任務に就いたお前は、戻ってくるなり開口一番に言った。
「汚い部屋ーっ!」
「お前に関係無ぇだろうが」
任務か何だか知らねぇが、急に出て行ったお前のせいだ。
いつ帰るとも知らされずに待たされる方の身にもなってみろ。
秒針が耳障りで、物音がする度にドアに目がいく。
ふざけんな。格好悪いったらありゃしねぇ。
「ゲンマ、ねぇゲンマー」
お前はそうやって下から覗き込んで俺の千本を取り上げたんだ。
口寂しくなるのは仕方無ぇよな。
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