とある一日

CCFF7


神羅ビル内にはいろいろな重要設備があるのは周知のこと。その為、それらが稼動する度に放出される膨大な熱を冷却する為に、大きな機材がある部屋ほど温度管理は厳重だ。


それはお馴染みのトレーニングルームも然り。一年中快適な温度に設定されているが、トレーニング内容によって様々な設定が出来るという、全く有り難くない機能を存分に活用するべく、サディスティックな彼は本日のトレーニング場所を砂漠地帯に設定した。

私の部屋のエアコンが壊れたままなのを知った上で、あえて選んだのだろう。
トレーニングだと言うのに本場さながら。
さすが神羅。忠実に再現され、サディスティックなあのお方も、無表情に見えてかなりご満悦のようです。


「暑い─…。み、水を下さい……」


すぐ後ろで腕を組んでいるセフィロスに願い出るが、もちろん無言で突き返される。涼しい顔をして、さっさと行けと顎で指図をする彼に苛立ちを覚えたのは言うまでもない。


それ程に暑いのだ。


日陰もない熱された砂丘の上に放られては、トレーニング云々の話では断じて無い。


「脱水だ……熱中症になる……。てか日焼けヤバイ……。数年後にシミになるじゃないか!」


立っているだけで汗が流れてフラフラな私を、少しも可哀相だとか思わないんだろうか。そう思ってチラリとセフィロスに目をやると、何を勘違いしたのか、いきなり大量のモンスターを投入してきた!


「ちょ、無理だから!」


しかし、彼に私の声は届かない。いつまで経っても届かない。


「黙って殺れ」

「だから無理だって!」

「聞こえんな」

「嘘つけー!!エアコン直せー!!」



でもね、結局最後はちゃんと助けてくれるんだよ。
ギリギリになったらちゃんと助けてくれるし、トレーニングが終わった後にキンキンに冷えたポーションもくれたんだよってジェネシスに言ったら、ジェネシスはカチカチに凍ったバノーラホワイトを私にくれた。


「……ありがとう」

「遠慮しないで食べるといい」


カチカチのバカリンゴを一口かじると、一日の疲れがどっと出た。


エアコンはアンジールに直してもらおう。


- END -

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