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まただ……。
最近、私の視界に緑の影がチラついて仕方がない。気になって病院にも行って検査もしたがどこにも異常は無かった。
強い日差しが差し込む中、これも暑さのせいかと息を吐きつつ父の居る部屋のドアを叩きつける。
「父さん!ちょっとこれ何とかしてよっ!」
山積みの本の影から顔を覗かせ眼鏡をかけ直す父は、自称発掘マニア。
フィールドワークだとかなんとか、理由をつけて一年の大半は家に居ない。
たまに帰ってきては発掘してきた化石だの石だのを加工したり、父と同類の人と見せ合い交換したりしているが、これを生業とされたらこっちはたまったもんじゃないのだ。
父の僅かな収入は発掘物につぎ込まれる。
私が働くようになってからはまだいいが、贅沢なんて出来るはずがない。
私だって欲しいものはあるのに、この発掘オタクめっ!
けれど、訳のわからない要らなくなった綺麗な石をアクセサリーにしたりして私にくれる時だけは感謝した。
自分じゃ買えないのでかなり重宝。
何の石か知らないけど。
しかしこの部屋の荒れよう……。
「父さん少しは片付けてよっ!」
「そんな事よりなまえ、この化石見てくれよ!」
……やってられない。
父さんの部屋の片付けを諦めた私は自室に戻り、持ち帰った仕事をする為にパソコンを起動させた。すると、また目の前に緑色の細かい光がチラチラと弾けている。
ザザッ―……ザザッ―……。
何故か頭の中にノイズが走る。
何だこれ……。
目の前が緑色に包まれていく。そう思ったけどそれは違った。目前ではない。
私自身が包まれている。
その眩しさに目を瞑ってしまう瞬間、パソコンの画面に文字が見えた。
―― COMPLETED ――
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