New Game
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未だ興奮覚めやらぬ中、ジェネシスはなまえをしっかりと抱き締め、なまえはそんなジェネシスに身体を預けて二人は寄り添い、言葉を交わす事も無くただシーツに身を寄せていた。
すると不意になまえが言葉を漏らし沈黙を破った。
「わたし……、焦り過ぎてた」
帰り道を見失うのが怖くて、帰る事以外は意味が無いなんて言って傷付けて……。
「ゲームだなんて言って誤魔化してた……」
ジェネシスは両腕になまえの温もりがあるのを確認し、静かに口を開く。
「では今は?」
その問い掛けに暫し静寂が訪れた後。
「……ゲームだったら良かったのにって、そう思うよ」
なまえは静かに天井を仰ぐ。微かに眉を寄せ、瞳をまた潤ませて。
「セフィロスに謝らなきゃ……。まずはそこから……」
そんななまえをジェネシスはしっかりと抱き締めた。
「それから?」
「……うん、それから借金返済」
ジェネシスはさらに強くなまえを抱き締める。
「それから……?」
「それから……」
二人はそこで視線を絡め、互いに相手だけをその目に映し、静かに静かに唇を重ねた。
そしてその唇が離れた時、ジェネシスは優しく微笑みながら呟いた。
「その後の事はその時になったら考ればいい」
二人で一緒に──…。
そう小さく呟いた……。
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