Reason Way...

(7/7)
ふわっと私を包むジェネシスの香り。顔の両側に手をついたジェネシスの呼吸音がすぐそばで聞こえる。


「寝せる気無いでしょ?」

「愚問もいいとこだな」



口では強がってみても、私の心臓はえらいことになってるし、ジェネシスが少し動いただけで一気に体が強張ってしまう。


ジェネシスはそれをまるで楽しんでいるかの様に、不適で妖艶な顔で私を見下ろす。

綺麗な髪の隙間から覗く青色の瞳に映った私は、どんな顔でジェネシスを見ているんだろう。



さらりと私の髪を撫で、端正すぎる顔が近付いてくると、私の心音は更に乱雑に木霊した。



「この間の様に眠ればいいさ」



鼻先を掠めながら触れる唇。ジェネシスの甘い香りが私の全身の力を奪っていく。


「……んん…っ…」



力の抜けた抵抗など、ジェネシスを煽るだけだと解っているけど、それでもこれ以上は流されてはいけないと思った。



「……ジェ……ネシス、待って……」



力では到底抗えない私は、僅かな唇の隙間から声を漏らした。



「それが無意味なことくらい解っているだろう?」






戻れなくなると思った。
このまま流されて、元の世界に戻れなくなる事が恐かった。


CONTINUE...
53/91

ListTopMain

>>Index