モテる男はお辛いですか?F

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そう、決めたんだ。


静かに詩集を閉じようとした時、玄関のドアが開き風が頬を撫でた。


「ただいま」

「お帰り、カカシ」


変わらない。何があっても私の気持ちは変わらない。



カカシはゆっくりと窓際に寄り、私の手にあった詩集を戻し、私は背中に日差しを感じながらも、カカシは目を細めて私を見つめていた。


「カカシ……?」


ふわっと回されたカカシの腕が巻き付いて離れない。耳元では消え入りそうなカカシの声。


「謝らない俺を信じてくれる……?」

「カカシは謝る様な事してないでしょ?」



部屋に残った百合の香り、カカシも気づいているでしょ?


「更紗さんに聞いたよ……」



今は、何も考えずにカカシを抱き締め返せる自分がいる。


「大好きだよ、カカシ」


私がそう言うと、カカシは私を抱き上げて窓際に座らせた。そして一層目を細めて言うんだ。


「ここは俺の宝物置き場だから……」


罰ゲームで撮った写真となまえが書いた官能小説に詩集。



そして、その隣に座ったなまえ。



もう、任務だろうが何だろうが、なまえにあんな顔はさせたくない。


「愛してるヨ、なまえ」

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