弟からのLast Letter

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ひんやりとした広い部屋で日記帳を捲って廻る過去の記憶。




俺と違って小さい頃から悲しみが多かった姉ちゃんは、そんな中にいつも小さな幸せを見い出してきた。


沢山沢山泣いたと思う。離れて暮らしていたけど姉弟だから解るんだ。一人で沢山泣いたでしょ?



ページを捲る手が小刻みに震え目頭が熱くなった俺は、それまで視線を落としていた日記帳から目をそらし、姉ちゃんの携帯の電源を入れた。



ピッという機械的な音と光を発しながら現れた画面を見た瞬間に思った。



あぁ、姉ちゃんは本当に何処にも居ないんだ……。




携帯の画面に映った写真は、俺にそんな非現実的な出来事を信じさせるだけの不思議な力があるように思え、姉ちゃんの幸せを願いつつも別の涙が頬を伝った。





少し驚いた顔のカカシさんと、飛びっきりの笑顔の姉ちゃんの写真。


同じ顔して笑ってる姉ちゃんだけど、同じ顔してる俺はまだ笑えそうにねーよ。



突然過ぎだろ、バカ姉貴。

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