「アンタみたいな男が、一番嫌いだ」 自分でも驚くくらいの冷たい声色が、喉から溢れた。それ程、私は今目の前にいる男が気に食わない。 「へえ、嫌いですか」 私が睨みつけているのなんて何ともないといった余裕綽々な表情を浮かべながら、奴は楽しそうにそう言う。そして、ゆっくりと私の耳元に顔を近づけて囁いた。 「それは残念だ」 かぷり。そんな可愛らしい効果音がついてくるようにやさしく、でも少し強引に、目の前にいる男――バーボンは私の耳を柔く噛んだ。 だから、そういうところが嫌いなんだよ。無理矢理抱いてるくせに、無駄に優しくしてくるところが。 @没 続き書くかもしれない back |