Detectives

2023/04/16

悪夢

「降谷さん、」
コンクリートに広がる液体が、空から降りしきるそれとは全くの別物だと気づいている。
知っている。
それが何かも、横たわる彼の身体からも状況は意図も簡単に推測できるはずなのに、脳の中で警鐘が鳴っていて、この場合どのように動いたらいいのか、そんなこと数え切れないほど教わって、叩き込まれてきたはずなのに。

ぴくりと彼の指が微かに動く。

その瞬間、はっと我に返り、教えこまれたように銃を構える。

周辺に敵は居ないか、どこかから狙われていないか、気配を感覚で察知するように研ぎ澄ます。

ごくりと自身の喉が鳴る。

慎重に彼に近づき、再度周辺を見回すが危険を気配は微塵もなかった。


「降谷さん、降谷さん」

何度か呼びかけると彼は
|