Detectives

2020/05/09

小説家と安室さん

執筆や打ち合わせでポアロを利用する常連の小説家と安室さんの話。
のほほんとした話が書きたい。
「いらっしゃいませ」

「こんにちは、安室さん。今日も今日とていけめんですね」

「はは、#name1#さんもお元気そうですね」

目の前で完璧な笑顔をうかべるいけめん定員、安室さんは頼んだ訳でもないのに温かいカフェオレをそっとテーブルに置いた。

「え?頼んでないけど」

「しー。サービスです」

人差し指を唇に当て、みんなには内緒ですよとにこり。

彼はしっかり私の好みを熟知している。

打ち合わせではホットコーヒーしか頼まない私も、執筆中は決まって甘めのカフェオレを注文する。

きっと糖分が欠乏していくんだろう。
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