読んでいただき、ありがとうございます。
ここからは、あとがきという名の解説です。
今年は構成を工夫してみようと思ったので普段と違う文章構成になっています。
いつもは読みやすさを重視しているんですけど、『正しさだけで幸せになれたらよかったのに』では三人視点で、なおかつ時系列も入り乱れています。
この話は二つの読み方ができて、一つは、大人になったあとの景光視点・高校生時代の降谷さん視点・続きの高校時代の夢主視点。これはシンプルな構成の方で、身を引いた景光が原作通り自殺するバッドエンド。
もちろん、こう読んでいただいても大丈夫なんですけど、もう一つ読み方があって、それはループした景光の話です。最初と終わりの部分が一回目の景光視点。そして、「もう一度やり直せるなら、今度こそ遥を幸せにしたい」と思った景光がループした二回目が、それ以外の真ん中部分なんです。
景光は二回目だから、先回りした発言をしたり、降谷さんも夢主も景光のことを「人の
気持ちに敏い」という評価をしたりしてます。
ちなみに、景光は萩原の死を知っているので二周目では救済します。で、松田と伊達の死亡フラグはなんとなく消えます。警察学校編で「五人いたらなんとかなる」って言ってたし。萩原さえ生き残ればきっと大丈夫。
そんなこんなで、二周目はハッピーエンドとはいかないけど、正しい選択をしたトゥルーエンドっていう感じです。
そしてこれがタイトルにもなっていて、テーマでもある「正しい選択」に繋がります。
正しい選択の先に、幸せってあるのか。景光は「手放す」ことを選んだ。降谷さんは「関係を変える一石を投じる」ことを選んだ。夢主はずっと振り回された。
もちろん、好きな人の死を伝え聞くという経験をした一周目よりは幸せだろうけど、でも二周目景光は「これが遥の幸せだから」って、二周目遥のことを置き去りにしている部分がある(って意識して書いてました)。っていう、幸せって難しいね。という話でした。
末尾になりますが、各話タイトルは、サイトでもお世話になっている、喉元にカッター様よりお借りしました。ありがとうございます。