時々棘君は隣に立って背比べをする。
「……おかか。」
「いやー、そんな不服そうな顔をされても。」
ほんの少しだけ彼よりも背が高い自分を恨めしそうな見つめる視線に居心地が悪い。
「棘、また負けたのか。」
「しゃけ。」
パンダがからりと笑いながら狗巻の肩を叩く。叩くというよりはどつかれて、しょんぼりとした体は前に倒れた。べしょと音と共に覇気なく蹲る様子は苛めているようだ。
「あーららーこららー、いーけないんだいけないんだーごじょーせーんせーにいっちゃーおー」
「しゃけ、いくら、明太子。」
「やったのはパンダ君じゃん!てか棘君さ、私より背高い子いっぱいいるのになんで私だけ目の敵にするの!?」
「高菜ー。」
「はーい、パンダ君通訳お願いしまーす。」
「分かるけどしませーん。」
「歯を食いしばれ、パンダー!」
やいのやいの喧しい先輩三人組を遠目に、伏黒が真希が見つめている。
「狗巻先輩よく名字先輩と身長比べてますけどなんでですか?」
「名前より背が高くなったら告白するんだと。」
「へえ…」
聞かなければよかったPart3。と心の中で伏黒は呟くのだった。