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リベラ・リベラ
その呪文を唱えておしまい

変光星 | 殺傷本能 | 非依存体質 | 駅長室心中 | 無条件幸福論 | 不純異星交遊

産声を上げたときから鳥籠の中
AM 0:31のダージリン
ぼくのエゴイストはあざとい
ぼくのプリンセスは手ごわい
ファイナルアンサーはとびきりやさしいキスのあとに
そんな酸素じゃ物足りないんだ
どうかブラックが飲めないきみのままで

正しい拍動 | つまらないね呼吸の仕方 | 豆腐メンタル・僕がぐしゃり | 糖分補給は丑三つ時に | ポップコーンも弾ける月夜 | 天使の啜り泣き | 0.03ミリを厭う指先 | ブラウン管の女王 | ナイフで切り裂く八十八夜

最高にハッピーでくだらない話
以下お子さま立ち入り禁止
ワールズ・エンドは仮眠室で
「どーも僕ちゃん過激派です」
きみへの復讐のためにこの心臓は動いてるらしい
逆立ちで賛美歌歌ってやる
「わらえよ、死に損ない」
満たされない理由・ためらえば雨も長い
正論のなかに閉じこめておかないで
昼ドラ要素が足りないネ

ロマンス探知機 | ドライヤーと涙声 | 空も飛べない地球人 | インスタント・フィッシュ | 女王蜂とキスマーク | 惚れられた強み | 春がきらいなみっつの理由

「好きです、蹴ってください」
「君への愛なんて24時間もあれば十分語れる」
このご時世ファンタジーのひとつやふたつお金で買える
あなた限定で聞き分けの悪いこども
水平線の途切れるところでずうっと待ってた
どうして春を追いかけなかったのか
静脈から流れでて衰死
「はい、こちら赤い糸断ち切り課です」
どうぞ遠慮なく見限って
世界の終わりにするキス

じゃあ誰のためなら泣けんの
きみの出口になれるなら
しらないをんなの横顔で異国のうたを口遊む
白黒映画見ながらぼそぼそ泣く、そういうの
つまりは人生なめてみれば案外美味しいってもん

頭はよくなかったけれど、巷に溢れたラヴソングがマヤカシだってことなんかは産まれたときからたぶんしってた。だからぼくは今日も薄っぺらいトーキョーの空の星を馬鹿みたいに見上げてさ、耳に馴染んだイミもわからぬことばを舌先で転がしながら歩いていくのさ。

みんな狭い都会のなかでありったけの自由と幸福をさがしてんの



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