人狼N:それから夜が来て、朝が来て、また夜が来て、…朝が来る。オルガが立っていた説教台。隣り合って座った長椅子。広すぎる共同寝室に、食堂、菜園。この広い聖堂の中、彼女がどこかに隠れていて、俺の前に現れてくれるんじゃないか。そんな期待を未だに捨て切れずにいた。彼女を失くした心が、いつまでも
人狼:……オルガ……
葬儀屋:よう、リカルド。
人狼:……アンタは呼んでない。……なんか用か。
葬儀屋:……、ヒデェ顔。用っていうか……驚かないで聞いてほしいんだが。お前、オルガの死体、知らねェか?
人狼:死体?
葬儀屋:あア。あのとき埋めた死体だ。
人狼:……知らないかって、埋めただろう。
葬儀屋:いや、そのはずなんだが……さっき俺が戻ったら、開いてたんだよ、棺の蓋が。
人狼:……え?
葬儀屋:なんだと思って見たら、……空っぽだった。もぬけの殻だったんだ。
人狼:な……
葬儀屋:俺も葬儀屋をやって長いが、こんなことは……
人狼:……ッ
葬儀屋:あ、おい!リカルド!
(間)
人狼:……本当だ、………なんで……。
葬儀屋:わかンねえ。俺が街から戻ってきたら、蓋が開いてた。誰かが来た形跡もない……。
人狼:こんなことが………、ありえない。……アンタが、…売ったんだろ?
葬儀屋:……あ?……ッ!
人狼:アンタがオルガを売ったんだろ!?死神に!
葬儀屋:ンな、……オイ、離せッ!
人狼:アンタが…アンタさえ居なければ……
葬儀屋:ク……ソッ、なんつー馬鹿力だ…!
人狼:アンタが居なければ、オルガは死ななかったんだ!
葬儀屋:!
死神:おっと、そこまで。
人狼:ッ!
死神:…その人にそれ以上手を出すようなら、この鎌の切っ先が、アンタの中にもっと突き刺さることになってしまうな。
葬儀屋:……ギル?
死神:よう相棒。思い出せてよかったよ、冥府規約第111条“契約相手が命の危機に瀕した際は、最善を尽くしてよいものとする。”彼には悪いけど、これがオレの最善なんだ。せっかくだし、選ばせてあげようか。シルヴェスターを殺して自分も死ぬか、…もしくはそこから
人狼:……。……。
死神:賢明な判断だね。
葬儀屋:……ハァ、……助かった。
死神:…彼もよほど堪えてるみたいだね。わずかに残った良心の呵責として、オレの思念が届いたみたいでよかった。……まあ、彼女について正直なことを言うと、喰えるモンなら喰いたかったけどね。
人狼:……は?
死神:エ?
葬儀屋:……え?
死神:…オレが視えてる?
人狼:今、……なんて言った?
死神:え?アンタ、オレが視えてんのって、……うわっ!
人狼:…お前がやったのか。
死神:…違う。……いや、ハハッ、ゴメンゴメン。オレの声が聞こえてるなんて思ってなくてさ。…冗談っていうか、少し、弁明させてくれないかな?
人狼:………冗談?
葬儀屋:あー…待てリカルド。俺からも頼む。一旦、話をさせてくれ。
死神:…もっと言うと、もしオレの話を聞いてくれたのなら…彼女の死について納得することができるかもしれない。
人狼:…! ……。
死神:…ハァ、死ぬかと思った。…まさかオレに接触までできるなんてね。
人狼:…冗談だとか、弁明だとか、……オルガについて知ってること、全部話せよ。
葬儀屋:もちろん最初からそのつもりだ。少しややこしい話かもしれねェが、…オルガのためだと思って、落ち着いて聞いてくれ。
人狼:……。
少女N:彼を宥めながら、シルヴェスターは話し始めた。この世は現世と霊界のふたつにわかれていること。さらに霊界は、天界と冥界にわかれていること。
葬儀屋:
人狼:…俺が一回死んでるからか。
死神:ああ。一度霊界に来てるんだ。なら、オレと対話できてもおかしくないね。
人狼:…アンタ達の話は判った。つまり今の話をまとめると、…オルガの魂が冥府に狙われてたってことか。
死神:そう。ところが肝心の死後に、なんにも音沙汰がないんだよ。本当なら今ごろ冥府に来ているはずなんだけど。
人狼:……。
死神:それに、なんかおかしくてね。
葬儀屋:おかしい?
死神:どうやら冥府は、今のアルカディアに干渉できないみたいなんだ。
人狼:干渉できない?
葬儀屋:できてるだろう。その証拠に、お前が今ここにいる。
死神:オレがいるのは、アンタがいるから。
葬儀屋:俺の魂を代償に、お前が勝手に結んだ契約のことか。
死神:ハハッ、ゴメンゴメン。…まあだから、冥府では、ちょっとした騒ぎになっててね。アルカディアに手を出そうとしても弾かれてしまう。……ああ、ちょうど、あんな風に。
(突如、遠方の一部が暗雲に包まれ、轟音が鳴り響く。)
人狼:……な。
葬儀屋:……。…なんだありゃ。
死神:冥府のヤツらが、痺れを切らしてアルカディアに干渉しようとしてるんだよ。…スッゴイ炎だよね。
人狼:…村が……。
死神:冥界が躍起になれば現世を滅ぼすなんて簡単なんだ。…オレも間近で初めて見たけど、驚いてるよ。まさかあれ程までに一瞬で崩壊させられる…と……は……
人狼:……え?
葬儀屋:……は?
人狼:……なんだ、アレ。
葬儀屋:……何が起きてる。…稲妻、…後光…違うな、あれは……
死神:……キリエだね。
人狼:……キリエ?
死神:天界からの救いの光のことを言うんだ。…キリエは、天使にしか使えない。…あそこで死神と天使が戦ってるのかもしれないね。…彼らの戦いなんてそうそう見られるものじゃない。珍しいこともあるモンだ。
葬儀屋:天使って、……
死神:世に言う天使のこと。現世を見守ってる、天界からの遣いのことだよ。
人狼:…天界って、本当に存在していたんだな。
死神:そりゃあね。まさしくこの教会だって、何かしらの天界人を信仰しているはずだ。…神や天使は数も多いし、オレに知る術はないけどね。
葬儀屋:…オルガが行方不明になって、冥府の死神が暴れ回って、天界の天使が戦っている……。一体何が起きてやがる。
死神:さア?オレが知りたいくらいだよ。…ただひとつ言えるのは、アルカディアが護られているってことかな。
葬儀屋:護られてる?
死神:実際、今オレ達がいる場所は何の襲撃も影響も受けてない。…もしかしたら、天使が降りてきてるのかも。彼女達が居る場所は安寧が保たれるからね。…ま、これはオレの推測でしかないけど。
少女:いいえ、その通りよ。
人狼:…………………………え?
人狼N:見知った声に顔を向けると、背の低いシルエットに琥珀色の髪の毛、空色の瞳。死んだはずの彼女が、……オルガが立って、こちらを見ていた。
少女:私の棺の前で、仲良く揃って井戸端会議?もっとほかにいい場所があるんじゃない。
人狼:……オルガ?
少女:リカルド。…久しぶりね。
葬儀屋:……オルガ。
少女:シルヴェスター。…霊だけじゃなくて、私のことも視えるのね。…その人は、誰?
死神:…相棒のギルだけど。
少女:ギルね、よろしく。
葬儀屋:どういうことだ?なんでここに…
少女:『蘇ったのは、3日後のことである。』…まさか、この身を以て体験することになるなんて。
死神:それって世界神ユニオーンの話?懐かしいね。
少女:知ってるの?
死神:まあね。ところでその調子だと、ゾンビってわけでもなさそうだ。…もしかして生き返ったの?
少女:そう。厳密に言えば、「生まれ変わった」かしら。
葬儀屋:…生まれ変わった?
少女:転生した、ってこと。…一度死んで、また蘇った。
死神:ああ、なるほどね。転生したんだ。
人狼:……。本当に、オルガなのか?
少女:うん。本当に私。
人狼:……。……オルガ、……なのか。
少女:ええ。…信じられないって顔ね。……私も同じよ。現世に戻って来られたなんて、まだすこし信じられてない。
死神:いや、ちょっと待って。
少女:魂の審判はちゃんと受けたわ。ギルの言う通り、私の
葬儀屋:魂の潔白?
少女:「現世を善しとする」という判決が下ったの。…私は、リカルドのために生きて、リカルドのために死ぬことを選んだ。そしてそれを偲ばれた。それが潔白を示す証拠になったみたい。
人狼:……それは……よかった、のか?
少女:ええ、もちろんよかったわ。リカルドが居なかったら、きっと私はいま此処にいないから。
死神:…転生って、別の人間に生まれ変わるってことだよね。なのに、生まれ変わりのはずのオルガは、…オレには全く同じに見えてる。
葬儀屋:あア、俺にもそう見えてるぜ。
少女:それは…たぶんだけど、私が天界人として生まれ変わったからじゃないかしら。
死神:ああ、天界人にね。ってことは、天界に行けたんだ、おめでとう。
葬儀屋:「おめでとう?」…どういうことだ。
死神:そりゃ、めでたいことだからね。
葬儀屋:説明になってねェ。
少女:…天界に呼ばれる人物は、多くの人を救った英雄だったり、革命家だったり、発明家だったり、……現世で大きな功績を残した人に限られているの。それを偲ばれているかどうかが、大きな基準みたいだった。
葬儀屋:つまり、それをクリアしたってことか。
少女:ええ。正直、心当たりはなかったけど……どうやら知らない間に、多くの人を救ってたみたい。
人狼:いや、オルガは間違いなく、たくさんの人を救っていたと思う。俺もそのうちのひとりだ。
葬儀屋:それについては俺も同意だな。オレも何度かお前に救われてる。
少女:ありがとう。……そんなふたりに見送られたからこそ、転生が叶ったのよ。見送りについても期限があって、死後3日間のうちに、葬儀が執り行われる必要があったみたい。
人狼:3日…。
葬儀屋:って、ギリギリじゃねェか。
死神:間に合ってよかったよ。
少女:…あのまま私の身体が放置されていたら、天界に行けなかった。まっすぐ冥界に落とされて、罪を償えるまで出られなかったかも。
死神:赦されたのなら良かったよ。
少女:うん。揉めていたみたいだけど、ふたりで私の死体を丁寧に葬ってくれたおかげね。改めてお礼を言うわ。……リカルド、シルヴェスター。ふたりとも、どうもありがとう。
葬儀屋:実は、それはコイツの入れ知恵なんだ。俺にオルガの葬儀を提案したのは……
人狼:…アンタが?
死神:ああ、うん。冥府に居ないって聞いて、審判に手間取ってるのかと思ったんだ。でも天界に行くには、現世で手順を踏む必要があった。だからシルヴェスターに、オルガの葬儀をやったらどうかって言ったんだ。
人狼:……そうだったんだな。
葬儀屋:オルガを手にかけたのは俺だからな。……正直言って、気は進まなかったんだが……
少女:わかってるわ。アルカディアを守るために、私を選んでくれたんでしょう?……それに私だって、リカルドのために死ねたもの。きっとシルヴェスターの選択は間違っていなかったわ。ギルも、ありがとう。
死神:毎日欠かさず、アルカディアとリカルドのために祈ってたもんね。健気で献身的、大いに結構。きっとこの先も天界は安泰だ。
少女: えっ?……どうして私が祈ってたことを知ってるの?
死神:さア?なぜかオレのところにオルガの祈りが聞こえてきていたんだよ。この教会が死神信仰なんじゃないの?
人狼:…いや、そんなことはないと思うが。
少女:ええ、この教会は、聖ジルベディオ大聖堂。栄光と勝利を司る、光の天使に捧げられた教会よ。死神だなんて、
死神:…、ジルベディオ。……光の、天使…?ハハハッ!
葬儀屋:何だ。心当たりでもあるのか。
死神:……いや、心当たりもなにも、…フフ、アッハハッ!
少女:……私、何か面白いこと言った?
葬儀屋:いや、コイツはいつもこんな感じだ。ヘンなトコで笑うし、一回笑い出すと長い。
死神:アッハハハ!栄光と勝利を司る、光の天使!…ああ、今時そんな風に言われてるんだね。ハハハハハッ!
葬儀屋:オイ、ちゃんと説明しろ。
死神:アハハハッ、ゴメンゴメン。……ハァー……オレオレ。オレが、そいつなんだ。
葬儀屋:ハア?
死神:だから、オレがその英雄ジルベディオ。
少女・人狼:………えっ?
葬儀屋:…何言ってる。お前は死神ギルバートだろう。
死神:
人狼:……英雄だった、ってことか?
死神:そう。俺には世界に「栄光」と「勝利」をもたらした、…英雄の時代があったんだ。
葬儀屋:…嘘つけ。
死神:嘘じゃないよ。オレは英雄として天界に招かれたけど、今は、冥府の神から依頼を受けて、死神ギルバートとして活躍している。だから、英雄ジルベディオも死神ギルバートも、オレのことだよ。
人狼:ここはジルベディオに捧げられた教会……。オルガは、アンタに祈りを捧げてたってことか。
死神:そういうことだね。オレも世の中にある聖堂をすべて把握してるわけじゃないから、教会の名前を聞くまで気付かなかったよ。
少女:…英雄ジルベディオ、まさか本当に存在していたなんて。信仰上の存在だと思っていたわ。
死神:ハハッ、ジルベディオが活躍したのは、大昔のことだからね。その反応は当然だと思うよ。
人狼:随分長生きなんだな。
死神:天界人に寿命はないんだ。
葬儀屋:…なんで今まで黙ってた。
死神:英雄だったってこと?あいにく、オレに過去の栄光を自ら吹聴して回る趣味はないんだよ。それにあくまでも、今オレは死神として現世に降りてきている。まあ、…オレの身の上話はともかくとして。オルガも天界に生まれ変わったわけだし、アンタとの契約もこれで終わりかな。
葬儀屋:契約終了だ?お前、わかってんだろうな。
死神:わかってるよ、大丈夫。アルカディアには手を出さないし、死神にも出させない。
葬儀屋:…頼むぞ。
死神:相棒としてアンタには世話になった。手伝ってくれたお陰で、もうすぐ冥府の任務も終わるだろうし、ジルベディオとして天界に戻れる日もそう遠くない。…この先のアルカディアの安寧は、オレとオルガに任せておいて。
人狼:…なんでそこにオルガが出てくるんだ。
少女:…天界人である私がいる場所に、冥界人は立ち入りできない。だから私がこの地にいる限り、アルカディアは私という存在によって永久に守られていくわ。
葬儀屋:よかった。そンなら俺も心置きなく迎えを待てる。
少女:ああ、それについてもだけど。待つ必要はないわ。
葬儀屋:え?
少女:私がアルカディアの原罪を背負っているから。
人狼:原罪を背負う?
少女:……アルカディアには禁忌を犯した人達が多い……いわゆる
死神:天界と?……交渉好きな冥府と違って、天界はそんなことしてこないと思っていたけど。
少女:私から持ちかけたのよ。
人狼:なんでだ。
少女:私の願いを叶えるために。
人狼:願いって……
少女:私は赦されて、生まれ変われる権利を与えられた。だけど…ただ生まれ変わるんじゃなくて、特別に生まれ変わりたいと思ったの。
人狼:特別?……願いって、なんのことだ。まさかまた、俺のためなんて……
少女:貴方のためよ。
人狼:……え?
少女:貴方のために、私は使命が欲しかった。…大切な、貴方のために。
人狼N:そう言われてから、初めて気付いた。彼女に合ったままの焦点がずれて、その体が少しだけ宙に浮いていることを。視界の端にふわりと真っ白なものが横切る。それを羽だと思ったのは、彼女の背中から翼が生えていたからだった。琥珀色の頭の上に、円を描いて輝いている光の輪。空色の目の真ん中に、俺が映り込んでいる。
人狼:…、オルガ?
少女:…いいえ、リカルド。私はもう
◇◇◇
天使N:ここは大きな時計塔がそびえ立つ、小さな村。鬱蒼と茂る森の奥。居場所を追い出された者たちは放浪の末、不思議とこの村に辿り着く。種族も年齢も異なるはぐれ者達が集う此処はいつしか、迷える牧人の楽園、“アルカディア”。そう呼ばれるようになった。ここにあるのは、ひとりの人間と、ひとつの魂の触れ合い。
(間)
人狼N:その日、俺と少女は、聖堂の椅子に隣り合って座っていた。 話を聞くに、彼女の姿は誰にでも視えるわけではないらしい。だから俺は
天使:ふたつの
人狼:
天使:貴方と私は、お互いの
人狼:……感覚として、アンタが俺の中にあるのは、確かに感じてる。
天使:ええ。…だから貴方を護るために、特別な転生をさせてほしいって話を天界に持ちかけたのよ。現世に転生するということは別人になるということ。記憶もすべて失ってしまう。…だから天界に行きたかった。貴方の
人狼:俺のために、
天使:もう、そんな顔しないで。…もし貴方が私の立場だったら、きっと同じ行動を取っていたはずよ。
人狼:それは、……そうかもしれないが。
天使:
人狼:
天使:そうね…簡単に言うと、
人狼:助言?
天使:例えば、…その林檎には毒があるから食べない方がいいとか。街中でスリに合うから今日は出掛けないほうがいいとか。明日は聖堂の掃除をしてほしいとか。
人狼:……。最後のは助言か?
天使:ええ。もし貴方が聖堂を拠点にするなら欠かせない行動ね。なにせ私がいない間、ずっと放置されっぱなしだったんだから。
人狼:3日だろ。
天使:3日もよ。
人狼:……わかったよ。アンタが俺にくれた居場所だ。頼みを断る理由もない。
天使:それに、
人狼:…、俺に
天使:あら、それはどうかしら。…意外に人は、
人狼:「人は見かけによらない」、だろ。
天使:そう言おうと思ってた。
人狼:だろうな。よく言ってた。…だが、流石に俺のことを買い被りすぎじゃないか。
天使:いいえ。貴方のことは充分に判っているつもりよ。…これまで、ずっとふたりでやってきたんだもの。
人狼:…これまで?……これからも、だろ。
天使:そうね。…どうやら歓迎はされていなさそうだけど。
人狼:心外だな。こう見えて喜んでるよ。
天使:喜んでる?そうは見えないわね。
人狼:喜んでるよ。…俺のために、戻ってきてくれたんだろ?…感謝しても、しきれない。
天使:…ふふ、気にしないで。これが私の務めであり、使命でもある。迷える仔羊を……いいえ、迷えるひとおおかみさんを救えるというなら、
人狼:……、その呼び方、まだ気に入ってるんだな。
天使:気に入ってるよ。
人狼:…そうだろうな。…じゃ、俺はこれからどうすればいい?
天使:別に、貴方のしたいようにすればいい。……今まで通りに。
人狼:……今まで通り……。
天使:もし落ち着かないなら、……そうね。また夜明けでも待ったらどう?
人狼:夜明けを待つ?
天使:今日はゆっくり休んで、明日に備える。ちょうどこれから収穫祭の時期だから忙しくなるでしょうし。…あの時と違って、私は見ていることしかできないけれど。
人狼:わかった、…俺が代わりを務めるよ。アンタが助言してくれるんだろ。
天使:頼もしいわね。…それじゃ、これからもどうぞよろしく。…ひとおおかみさん。
人狼:……ああ。こちらこそよろしく、……──オリヴィア。
人狼N:
少女N:ひとおおかみさん。あの時に救われたのは、貴方の
(終話)
融和性アルカディア - 第13話
少女:
人狼:
召喚士:
葬儀屋:
死神:
彼女が蘇ったのは、3日後のことだった。
アルカディアに、天使オリヴィアが誕生した。
守護する彼の行く末に、何が待つのか。
…さあ、聴く耳を持つ者は、聴くがよい。
世界の果てに紡がれる、
『融和性アルカディア -Anastasis- 』復活の詩篇
〈了〉
融和性アルカディア - Anastasis -
少女:
人狼:
薬師:
人形:
画家:
機械人形:
召喚士:
人魚:
時計屋:
メドゥーサ:
錬金術師:
エルフ:
衛兵:
吸血鬼:
葬儀屋:
死神:
原作・脚本:Aether Est